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日本で開いた初めての個展「Exquisite Pain(激痛)」から十四年、国際的に名を馳せるようになったアーティスト、ソフィー・カールが原美術館に帰ってきた。今回の個展は「For the Last and the Fisrt Time(最後のときと最初のとき)」と題する。

とりわけ感動的な「La Dernière image(最後の像)」と「Voir la mer(海を見る)」の二つのシリーズが、日本において初めて公開される。

この個展は近年の作品を紹介している。数年前から彼女が取り組んでいる、世の中の認識と把握という概念そのものを問い質している。

 

ソフィー・カールは「貴方が最後に見たのはどんな像ですか」と盲の人々にインタヴューした。海を見たことがないイスタンブールの住民に「海を見る」機会を与えた。思い出と感性的変化のはざまで、我々は把握と感受、視力と視野のプロセスの中心に置かれる。

 

ア イデンティティ、コミュニケーション、記憶、認識の問題について我々に問いかける、世の中との関係と他者との関係という基本的なテーマは、ソフィー・カー ルと杉本博司という二人のアーティストを制作に駆り立てた。そうして創られた特別な作品が、この個展で逸早く公開される。

 

ディアーヌ・ジョス

芸術部門 主任

フランス大使館 文化担当官

 

 

 

 

 

会期:2013年3月20日(水)- 6月30日(日)

主催/会場:原美術館

 

『ソフィ カル 最後のとき/最初のとき』展の詳細は次のリンクをご覧ください:

アンスティチュ・フランセ東京

原美術館ウェブサイト