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池田亮司の新作インスタレーション”supersymmetry”が4月2日(水)から6月1日(日)まで、山口県のYCAM山口情報芸術センターで公開されます。

池田亮司の新作インスタレーション“supersymmetry”は、“datamatics”、 “test pattern”の次のプロジェクトとして、新たなシ リーズの最初の出発点に位置づけられ、山口情報芸術センター [YCAM]と フランスのナント市 、ル・リュー・ユニック・ナント芸術センターとの共同制作/コミッションにより世界初公開された作品である。

© 池田亮司

 

池田亮司の新作インスタレーション”supersymmetry”が4月2日(水)から6月1日(日)まで、山口県のYCAM山口情報芸術センターで公開されます。

 

池田亮司の新作インスタレーション“supersymmetry”は、“datamatics”、 “test pattern”の次のプロジェクトとして、新たなシ リーズの最初の出発点に位置づけられ、山口情報芸術センター [YCAM]と フランスのナント市 、ル・リュー・ユニック・ナント芸術センターとの共同制作/コミッションにより世界初公開された作品である。YCAMでの滞在制作から生まれた本作は、池田がこれまで集中してきたバイナリー コードの思考をさらに突抜け、量子論的世界観を美学的視点から取り組む野心的な作品である。タイトルが示すものは、素粒子論にお ける観測の意義の持つ表象の限界への眼差しが開けている。YCAMと ル・リュー・ユニックは、池田の先端的な挑戦に深い共感と理解を寄せ、今回の共同制作が実現した。

山口情報芸術センター
アーティスティック・ディレクター
阿部 一直


 

 

この度、ル・リュー・ユニック・ナント芸術センターは、池田亮司の新作展覧会 “supersymmetry”山口情報芸術センターと共同制作いたしました。そのことを私どもは大変誇りに思います。同展はナントにて2014年6月28日から9月21日まで展示されます。

池田亮司の新作 “supersymmetry” は、数学的理論である量子論からインスピレーションを受け、目の眩むような精緻さまでつきつめたミニマリズムの美学を提示します。絶えず変動する粒子と波動の遊戯によって、データの身体性や親密さが表現される最初のパートを抜けると、観客の前には広大な流動的映像のパノラマが開けます。互いに呼応し合い、重なり合い、絶え間なく変容することで、それらの映像のパノラマは非常に繊細な、ほとんど感知しがたい感覚的領域を生成します。そして稲妻のようなカオスとなって突進し、ついで解析コードの波となって落下し、その砕けた波が私たちの視覚を超えたところで反響して、その残像が、稀有な経験の印として、私たち観客に残されるのです。

ル・リュー・ユニック・ナント芸術センター センター長
パトリック・ギゲール

 

 

 

YCAM山口情報芸術センター作品展示
世界初公開
2014年4月2日(水)~6月1日(日)10:00-19:00 入場無料
YCAM山口情報芸術センター スタジオA、B

 

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