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討論会「日本における死刑 : 国際法に照らして が11月28日にアンスティチュ・フランセ東京で開催されます。

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裁 判官は簡単な職業ではありません。裁判官は社会に衝撃を与えた重大な犯罪に対して、距離を置き、理性的な判決を下すことができなければなりませ ん。時にはメディアの圧力に抗する勇気も求められます。フランス人司法官のドニ・サラス氏が数多く執筆した著書の中の一冊『裁く勇気』(原題Le Courage de Juger、邦訳未刊)は、そのことを題名で端的に表しています。彼は司法官を務めるかたわら、エッセイストとして司法の意味やその実践と究極目的につい て考察を深めています。

11月28日(月)にアンスティチュ・フランセ東京で開催される日仏討論会「日本における死刑 国際法に照らして」には、ドニ・サラス氏に加えて、日本側から弁護士の田鎖麻衣子氏、憲法学者の山元一氏、映画監督の長塚洋氏の3氏がパネリストして参加 します。朝日新聞社の井田香奈子氏が司会を務めます。

サラス氏は誤審に関する著書も刊行しました。これは死刑を取り上げるとき、極めて重 要なテーマとなります。というのも、絶対に誤りがない司法シス テムは存在しないからです。死刑廃止に向かう世界的傾向の理由や、フランスと日本の状況をめぐる議論を通して、司法の究極目標という問題も浮かび上がるこ とでしょう。

今回の討論会がこの重要な社会問題について考察を深めるきっかけとなることを期待しながら、大勢の皆さまのご来場をお待ちしています。

サラ・ヴァンディ
グローバル討論部門主任
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本

日仏討論会「日本における死刑 国際法に照らして」

入場無料・同時通訳付(フランス語・日本語)
会場 アンスティチュ・フランセ東京
日程 11月28日(月)
詳細・申し込み アンスティチュ・フランセ東京