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アンスティチュ・フランセ関西は本年、創立90周年を迎えます。当時の駐日フランス大使であったポール・クローデルの主導により、1927年10月、関西日仏学館の名称で九条山に創設されました。日本で一番最初に誕生したアンスティチュ・フランセです。

戦争をはじめとする様々な出来事にも関わらず、アンスティチュ・フランセ関西は今日も設立当初と変わらぬ使命を果たし続けています。これはひとえに、両国の知的交流のために尽くした、日本人とフランス人の絶え間ない努力と情熱と努力の賜物です。

この節目の年に当たり、創立90周年を記念したシンポジウムと二つの展覧会を開催することになりました。京都大学人文科学研究所の多大な協力のお蔭で、フランスの外交文書館等において実施された詳細で精緻な資料調査の成果を、90周年の機会にご覧いただきたく存じます。

また、創設者であり、作家であったポール・クローデル作の『女と影』が、金剛流宗家により新作能『面影』として上演されます。この上演もまた、日仏両国の90年にわたる友好を象徴する、文化交流の重要性を示すものです。

最後に、この記念事業が2018年の京都市・パリ市友情盟約締結60周年における両市の友好と、日仏外交160周年における両国の豊かな交流に繋がることを祈念いたします。

 

在京都フランス総領事
アンスティチュ・フランセ関西 館長
ジャン=マチュー・ボネル
アンスティチュ・フランセ関西 文化プログラム主任
ベアトリス・オルヌ

© Naoki Matsuda

 

 

 

 

 

 

 

 

アンスティチュ・フランセ関西 創立90周年記念事業