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ローラン・ピック駐日フランス大使から皆さまに、新年のごあいさつを申し上げます。本年は日仏交流160周年を迎える特別な年です。

Ecarte_2018_IFJ

日本とフランスは1858年10月9日、日仏修好通商条約を締結し、両国間の外交関係が開設されました。それから160年、日仏関係がこれほどまでに多様で充実していたことはかつてありません。政治対話は定期的に開催され、相互信頼が深まっています。両国のパートナーシップは安全保障から経済、学術・文化交流、大学間交流に至るまで、あらゆる方面で強化されています。オリンピック・パラリンピック競技大会が2020年に東京で、2024年にパリで開催されることは、日仏の連帯がかつてないほど必要とされる混乱の世界にあって、両国関係の一層の親密化に寄与することでしょう。

私たちが共に歩んだ歴史の節目を記念して、両国関係の多様性と高い充実度を映し出すイベントがめじろ押しの一年が始まることを嬉しく思います。2018年は実り豊かで、創造性あふれる年になるでしょう。例えば、今年前半にも数多くのイベントが開催されますが、なかでもイノベーションとデジタルアートが一堂に集まる「第7回デジタル・ショック」や、世界各地でフランス語とフランス語圏文化を祝う重要な行事「フランコフォニーのお祭り」、装いも新たに開催される「フランス映画祭2018」などが挙げられます。

新年の初めは願い事をするのが慣例です。私は2018年が、世界に門戸を開くことをはじめ、知的・芸術的好奇心、多国間主義、相互尊重、連帯など、私たちにとって極めて重要な価値観が真価を発揮する年になるよう祈念します。そうすれば日本とフランスは、共通の課題を協力して解決することができます。

本年も素晴らしい年になりますよう、皆さま一人ひとりのご多幸とご健勝を心よりお祈り申し上げます。

 

駐日フランス大使
ローラン・ピック
Laurent Pic, ambassadeur de France