1927年、ポール・クローデルによって最初の関西日仏学館(現アンスティチュ・フランセ関西ー京都)が九条山に創設された後、現在の地に新館が建設されたのは今から遡ること80年、1936年の5月でした。
オーギュスト・ペレの弟子レイモン・メストラレが原図を描き、木子七郎が設計図を引いた洋館に、「ベトン・アルメ三階建最新式のスチール・フランセでこの純フランス式の建築は日本では他にはないのだといふ、庭園も純フランス式、そしてヴェルサイユ宮殿の庭園のやうに、ゼオメトリックに造られ・・・」(大阪朝日新聞1936年)との記事も。多くの家具や調度品がフランスから送られ、藤田嗣治の絵画が寄贈されたのもこの頃です。
学館は戦時中も授業を続けましたが、終戦前には軍の作業場として接収された歴史も残ります。1998年に登録有形文化財に指定された建物は、時代の流れに適応しながら、今日も日仏文化・知的交流に努め、設立当初と変わらぬ使命を果たし続けています。
竣工80周年の記念すべき年、多面的なアプローチにより、関西日仏学館を巡る日仏交流を考えます。また、講演会の第二部では、ダナ大使と門川市長が文化振興の現在と未来について対談します。
6月16日(木) 14:15~17:00
会場: アンスティチュ・フランセ関西ー京都 稲畑ホール
同時通訳付き、入場無料、申込不要
14:15~15:50 第一部
講演: 「九条山から吉田へ」
・ ミッシェル・ワッセルマン (立命館大学教授)
パネル・ディスカッション: 「関西日仏学館~日本のフランス建築」
・ 加藤邦男 (京都大学名誉教授、建築家)
・ ブノワ・ジャケ (フランス国立極東学院京都支部長、建築家)
・ 西田雅嗣 ( 京都工芸繊維大学教授、建築史家)
16:00~17:00 第二部
Voice LIVE「 都市、文化と観光ー日仏の視点を交差する」
対談: ティエリー・ダナ(駐日フランス大使) × 門川大作(京都市長) (協賛: Voice編集部)
主催: アンスティチュ・フランセ関西/共催:京都日仏協会/後援:在京都フランス総領事館
協賛: 稲畑産業株式会社、清水建設株式会社、一般財団法人本願寺文化興隆財団
協力: 京都大学人文科学研究所「みやこの学術資源研究・活用プロジェクト」
お問い合せ: アンスティチュ・フランセ関西―京都(旧 関西日仏学館) Tel. 075-761-2105
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- 2016-06-16 - 2016-06-16
- 14:15 - 17:00
- 入場無料
- 075-761-2105
-
アンスティチュ・フランセ関西ー京都
〒 606-8301
左京区吉田泉殿町8 京都市