「できるだけあわせて、なるべく逆らわない」。本作はフランスの庭師ジル・クレマンの言葉にそって、彼の庭が語りかけるものを切りとったドキュメンタリー。「動いている庭」の姿が瑞々しい庭の記録映像とテクストの断片から織りあげられる。 2016 年 2月、第 8回恵比寿映像祭にて初公開。

[85分/日本・フランス/2016/英語、フランス語、日本語(日本語、フランス語の字幕付)

日上映後には、澤崎賢一(監督)、山内朋樹(アドバイザー)、エマニュエル・マレス(企画)の鼎談を予定。逐次通訳付き。

お知らせ

都合により山内朋樹が17日の鼎談に出席できないため、三村豊(総合地球環境学研究所、プロジェクト研究員)が代わりに出席致します。

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■ジル・クレマン
1943年生まれ。庭師、修景家、小説家など、数多くの肩書きをもつ。植物にとどまらず生物についての造詣も深く、カメルーン北部で蛾の新種(Bunaeopsis clementi)を発見している。庭に植物の動きをとり入れ、その変化と多様性を重視する手法はきわめて特異なもの。代表的な庭、公園に、アンドレ・シトロエン公園(パリ、1986-98年)、アンリ・マティス公園(リール、1990-95年)、レイヨルの園(レイヨル=カナデル=シュル=メール、1989-1994年)、ケ・ブランリ美術館の庭(パリ、2005年)などがある。おもな著作として、庭園論に『動いている庭』(1991年)、『惑星という庭』(1999年)、『第三風景宣言』(2004年)。小説に『トマと旅人』(1997年)ほか。

 

澤崎写真■澤崎 賢一
1978年生まれ。アーティスト/映像作家。映像メディアの特性を生かし、他者あるいは出来事にできるだけ寄り添うことによって、ひとつの体験を俯瞰的/歴史的であり同時に私的/詩的にも感じられる世界として現わすことを目指している。主な上映:ドキュメンタリー映画『動いている庭』(第8回恵比寿映像祭)。主な展覧会・個展:『Linguistic Montage』(MAXXX – Project Space、シエール、スイス、2015年)、二人展『Domestic Archaeology』(GALLERY TERRA TOKYO、東京、2013年)など。

 

 

DSC_7867■山内朋樹
1978年生まれ。京都教育大学講師(美術科)。現代ヨーロッパの庭や修景をかたちづくる思想と実践を考察しつつ、その源泉を近現代の庭園史に探っている。また、在学中に庭師をはじめ、研究の傍ら独立。おもな仕事に「鹿と子の庭」(大津市、2013-14年)、「八草の庭」(京都市、2012-2016年)。庭に焦点をあてた芸術活動に「地衣類の庭」(第8回恵比寿映像祭、2016年)など。翻訳にジル・クレマン『動いている庭』(みすず書房、2015年)。

 

 

IMG_5236■エマニュエル・マレス
1978年生まれ。工学博士、奈良文化財研究所客員研究員。専門は日本建築史・日本庭園史。2015年2月に開催された「ジル・クレマン連続講演会」を企画するなど、日本庭園の研究を通して日仏の文化の交流に尽力している。主な著書に『縁側から庭へ』(あいり出版)、編集にシリーズ『京の庭の巨匠たち』(京都通信)など。

 

 

アンスティチュ・フランセ関西―京都 稲畑ホール

一般: 500円、クラブ・フランス会員:無料

9月16日は上映があります

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共催:総合地球環境学研究所

協力:みすず書房

 

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09
17
  • 2016-09-17 - 2016-09-17
  • 14:00 - 16:00
  • 一般: 500円、クラブ・フランス会員:無料
  • 075-761-2105
  • アンスティチュ・フランセ関西ー京都
    〒 606-8301
    左京区吉田泉殿町8 京都市