©JC LATTES
自伝的な二作品の出版後、デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガンは『実話によると』(未邦訳)においても、現実とフィクションの境目を描いています。心理的スリラーのような文体のこの小説も、個人的な物語に覆われています。そのうえ、物語内の時間と物語そのものの時間の伝統的な境界線がうやむやになっています。自己のエクリチュールについて、作者が語る講演会。
司会、通訳:久保 昭博(関西学院大学 教授)
共催:関西学院大学 文学部文学言語学科 フランス文学フランス語学専修
逐次通訳付
デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガン
デルフィーヌ・ドゥ・ヴィガンの好きなもの―電車の駅や、パリの地 下鉄路線図の色、目もくらむような都会、そして、2、3の秘密にしておきたいとても重要な事柄―。もともと朗らかな性格で冗談好きなので、自分の絶望 をすっかり自覚しながらも、なんとかうまく折り合いをつけながら生きています。2008年出版の『ノーと私』(NHK出版)では「仏本屋大賞」を受賞、本作品は20ヶ国語に翻訳され、映画化されました。『リュシル- 闇のかなたに』(エンジン・ルーム)は、2011年、「高校生が選ぶルノドー賞」を受賞、2015年には最新作『D’après une histoire vraie/実話によると』(未邦訳)で、「高校生のゴンクール賞」と「ルノドー賞」を受賞しています。
©Delphine Jouandeau
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- 2016-11-10 - 2016-11-10
- 15:00 - 16:45
- 入場無料
- 0798-54-6201
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関西学院大学 上ヶ原キャンパス文学部大会議室
〒 662-8501
兵庫県西宮市上ケ原一番町 1-155 西宮市
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