アンスティチュ・フランセ関西 創立90周年記念
シンポジウム「京(みやこ)にフランスあり!─アンスティチュ・フランセ関西の歴史と記憶─」
10月28日(土)
第一部 15:00~16:20 / 第二部 16:30~17:30
「フランス語を普及させ、フランス思想に若者を入門させることを目標とする機関」 として時の駐日大使ポール・クローデルにより構想され、大阪商工会議所会頭にして貴族院勅選議員・稲畑勝太郎の熱意と尽力により 1927 年に創立された関西日仏学館(2012年よりアンスティチュ・フランセ関西) は、本年 10月に開館 90周年を迎える。
その間、本学館はつねに、歴史と伝統の都市・京都においてフランスの学芸・文化を代表する主要な機関であり続けた。本学館の歴史を繙くことは、それゆえ、昭和初期以来、京都を舞台に繰りひろげられてきた日仏交流の軌跡を辿ることであり、日本人・フランス人それぞれの目に互いのイマージュがいかに映ってきたかを知るよすがでもある。
詩人外交官クローデルは、首都東京にすでに存在していた「日仏会館」 に加えて、なぜ京都の地にフランス文化の新拠点を築こうとしたのだろうか。 1930 年代、独仏のプロパガンダ戦のさなかに九条山から東一条に移転した本学館(その目と鼻の先にはドイツ文化研究所があった) は、フランスがドイツに占領され、日本中が戦火に包まれた第二次世界大戦下で、いかに活動し続けたのだろうか。 戦後、本学館にはどのような日本人が集い、学んだのだろうか。そしてそこから、京都という都市に固有のいかなる知的・文化的風景が見えてくるのだろうか。本学館に所縁のある日仏の研究者とともに、新資料を繙きながら探ってゆこう。
第一部 PARTIE 1
- 「イントロダクション─アンスティチュの創設者、クローデルと稲畑」
立木康介(京都大学人文科学研究所准教授) - 「記録された記憶―関西日仏学館という知的風景を考える」
フランソワ・ラショー(フランス国立極東学院教授 東京支部長、フランス国立高等研究実習院教授) - 「日仏学館の90年―学生の仲間と生活」
富永茂樹(京都大学名誉教授)
第二部 PARTIE 2
- 「第二次世界大戦中の関西日仏学館」
ミッシェル・ワッセルマン(立命館大学特任教授)
- パネル・ディスカッション
会場:アンスティチュ・フランセ関西―京都 稲畑ホール
入場無料/日本語、フランス語(同時通訳付き)
共催:京都大学人文科学研究所
※ フライヤーをダウンロード
- 2017-10-28 - 2017-10-28
- 15:00 - 17:30
- 入場無料
- 075-761-2105
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アンスティチュ・フランセ関西―京都 稲畑ホール
京都市左京区吉田泉殿町8 京都