「作家の義務と使命は、翻訳家のそれである」とマルセル・プルーストが書いていました。作家は現実や想像世界を独自に翻訳するのであり、翻訳家は自分のものではない世界に、自分の文章を仕えさせます。作家アントワーヌ・ヴォロディーヌ(2017年ヴィラ九条山レジデント)と翻訳家コリーヌ・アトラン(2003年ヴィラ九条山レジデント)が、文筆、翻訳、創造の結ぶ緊密な関係について語り合います。
モデレーター:エリック・アヴォカ(大阪大学特任准教授)
逐次通訳付
入場無料
主催・お問合せ:アンスティチュ・フランセ関西―京都
アントワーヌ・ヴォロディーヌ
アントワーヌ・ヴォロディーヌという名前はあるフランス人小説家が用いている複数のペンネームのひとつで、最も愛用しているものです。ロシア語と近代文学の学士号を取得した彼は、小説『Des anges mineurs』(邦訳『無力な天使たち』)で1999年度ウェプレール賞を、『Terminus radieux』で2014年度メディシス賞を獲得。アントワーヌ・ヴォロディーヌは自らの小説を《ポスト・エグゾティスム》というジャンルに組み入れています。これにより、従来の文学・イデオロギーとの断絶を表明するとともに、現代史との関係で自伝的冒険を重んじようとしています。マカオで暮らした経験から、極東の影響が既にいくつかの作品に色濃く表れています。また、邦訳された小説もいくつかあります。
ヴィラ九条山はアンスティチュ・フランセ日本の5つの支部の1つ で、ベタンクール・シューラー財団とアンスティチュ・フランセの支援を受けています。
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03
18
- 2017-03-18 - 2017-03-18
- 17:00 - 19:00
- 入場無料
- 075-761-2105
-
アンスティチュ・フランセ関西-京都 稲畑ホール
〒 606-8301
京都市左京区吉田泉殿町8 京都市 京都府