2月27日(金) 18:00~20:00
植物一一とりわけ一年草や二年草一一が転々と移動し、かたちを結んでは、ほどけていく。ジル・クレマンが荒れ地や放棄地の植生から着想した「動いている庭」では、植物、動物、庭師、来園者、それらをとりまく環境といったさまざまな要素の動きが交錯し、そのなかから庭のかたちが生まれてくる。こうしたクレマンの姿勢と実践は、庭やランドスケープ・デザインにとどまらず、広くこれからのものづくりのあり方を照らしているだろう。
講演後に日本の造園家・田瀬理夫との対談を予定。
ジル・クレマン
1943年生まれ。庭師、修景家(ランドスケープ・デザイナー) 、小説家など、数多くの肩書きをもつ。 植物にとどまらず生物についての造詣も深く、 カメルーン北部で蛾の新種(Bunaeopsis clementi)を発見している。庭に植物の動きをとり入れ、 その変化と多様性を重視する手法はきわめて特異なもの。 代表的な庭・公園に、アンドレ・シトロエン公園(パリ、1986 -98年)、アンリ・マティス公園(リール、1990-95年) 、レイヨルの園(レイヨル=カナデル=シュル=メール、1989 -1994年)などがある。おもな著作として、庭園論に『 動いている庭』(1991年)、『惑星という庭』(1999年) 、『第三風景宣言』(2004年)、小説に『トマと旅人』(19 97年)ほか。
スケジュール:
18:00〜18:15 開会挨拶:アンスティチュ・フランセ関西−京都所長
18:15〜19:15 講演:ジル・クレマン(ヴェルサイユ国立高等修景学校)
19:15〜20:00 パネルディスカッション
(パネリスト)田瀬理夫(プランタゴ代表)
(司会)山内朋樹(関西大学、草木の使代表)
入場無料
同時通訳付
お問合せ:担当: Emmanuel MARES (e.mares@chikyu.ac.jp / Tel.075-707-2483)
共催:総合地球環境学研究所 / 協力:みすず書房
02
27
- 2015-02-27 - 2015-02-27
- 18:00 - 20:00
- 入場無料
- 075-707-2483
-
アンスティチュ・フランセ関西ー京都 稲畑ホール
〒 606-8301
左京区吉田泉殿町8 京都市 京都府