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(1983年/フランス/92分/カラー/35mm/日本語字幕付)
監督:ポール・ヴェッキアリ
出演:ダニエル・ダリュー、エレーヌ・シュルジェール、フランソワーズ・ルブラン

 

フランソワーズは、20年ぶりに南仏の港町トゥーロンに戻って来た…人を殺すために。彼女の標的は、フランソワーズが大変な犠牲を払って建てた彼女の別荘に住んでいる両親だ。なぜフランソワーズは家族を殺したいのだろう?彼らが第二次大戦中のドイツ占領下で対独協力者として夫を密告したから?ねたみや誹謗中傷しか招かない彼女の社会的な成功に終止符を打つため?フランソワーズの脳裏に昔の記憶が去来する…母…彼女が教師として働いていた学校…夫のシャルル…。階段の上にある別荘で、フランソワーズが見つけるものとは…。

「ダニエル・ダリューと映画を撮るという、一本の映画以上の子どもの頃からの夢を実現できました。ドイツ占領期で私の母が体験したであろう気苦労に関する寓話的な映画、偉大なる大文字の歴史の内側にある個別的な歴史。この映画で私は集団的記憶と個人の記憶を対立させ、結果的にレジスタンスと対独協力の二者択一などというものは誤魔化しでしかなかったと言いたかったのです。これは私からの挑発でした。ダリューはこのことをよく理解してくれたので、演技を指導する必要はほとんどありませんでした。」
ポール・ヴェッキアリ、『ベルフォール映画祭2006』カタログより

 

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  • 2016-12-04 - 2016-12-04
  • 15:30
  • 開場:20分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
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