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天才振付師バンジャマン・ミルピエが次世代を担う若手ダンサーたちと挑む、芸術の殿堂“パリ・オペラ座”。
伝統と革新が激しくぶつかるとき、歴史に新たなページが刻まれる。

長年に渡り世界最高峰の芸術を提供し続けてきたバレエの殿堂“パリ・オペラ座”。20年近く芸術監督を務めたブリジット・ルフェーブルの退任後、ニコラ・ル・リッシュ、マニュエル・ルグリら錚々たる有力候補を押しのけ、史上最年少で芸術監督に大抜擢されたのは、映画『ブラック・スワン』の振付師であり、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られるバンジャマン・ミルピエだった。本作はミルピエが芸術監督として手掛ける新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」完成までの40日間に密着し、公式プロデュース作品でしか成しえないオペラ座の貴重なバックステージを、スタイリッシュかつ圧巻の映像美で描いていく。階級制度を否定し、エトワールではなく若手ダンサー達からメンバーを選抜、長い歴史の中で初めて黒人ハーフダンサーを主役に抜擢するなど、伝統ある名門に大胆な変化をもたらしていくミルピエだったが、彼の異端ともいえる挑戦は周囲との軋轢を生み、さらにダンサーの怪我、ストライキや衣装の不具合など次々にトラブルが襲い掛かる。果たして公演は無事に初日を迎えられるのだろうか――?

 

ほとばしる情熱、息をのむほどに美しい映像。
すべては最高の舞台のために──。

出演ダンサーはレオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェなど“パリ・オペラ座”の次世代を担うスターたち。スローモーションを多用したダンサーたちのエレガントで躍動的な動きは、他のドキュメンタリーを圧倒するほどに美しく、観る者を魅了する。ミルピエとともに公演を作り上げるのは、ビョーク、シガー・ロス、アノーニとのコラボレートで知られるピアニストのニコ・マーリーや、レディー・ガガとのタッグで知られるアヴァンギャルドな気鋭ファッションデザイナー、イリス・ヴァン・ヘルぺン。映像はミルピエやダンサーだけではなく、共に公演を創り上げるクリエイターやスタッフ達の姿も丹念に追っていく。クリエイティブへの深い敬意と愛情が込められた本作は、バレエファンのみならず、創作を愛する多くの人々の心に深く響くことだろう。

 

監督:ティエリー・デメジエール/アルバン・トゥルレー 音楽:ピエール・アヴィア(12月、ランブリング・レコーズよりサントラ発売)
<公演参加クリエイター>音楽:ニコ・マーリー(「拘束のドローイング」) 衣装:イリス・ヴァン・ヘルペン 指揮:マキシム・パスカル
出演:バンジャマン・ミルピエ(『ブラック・スワン』)
出演ダンサー:レオノール・ボラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボ、エレオノール・ゲリノー、レティツィア・ガローニ、マリオン・バルボー、オーレリー・デュポンほか
2015年/フランス/114分/5.1ch/DCP/シネスコ /原題:Relève/日本語字幕:古田由紀子/配給:トランスフォーマー/後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本

 

12/23(金・祝)、Bunkamuraル・シネマ他にて公開

 

 

 

 

 

 

 

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  • 2016-12-15 - 2016-12-15
  • 18:30
  • 開場:30分前
  • 入場無料/アンスティチュ・フランセ東京会員の方、または映画ポイントカード持参の方のみご入場いただけます。 上映当日17h30より、2Fエスパス・イマージュ前にて整理券を配布いたします。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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