Prévert collage culturethèque 2

プレヴェールは、詩人、脚本家、作詞家、画家や写真家たちの良き友人として広く知られています。同時に、数百点に及ぶコラージュ作品の作家であることはほとんど知られていません。プレヴェールはコラージュで絵や写真の切り抜きなどの様々なイメージを使い、たくさんの詩的なシーンを作り、時には激しい反教会や反政府の主張を加えた作品を制作しました。

プレヴェールがコラージュに興味を持ったのは、1948年事故による怪我のため、一時的に字が書けなくなったのがきっかけでした。プレヴェールは、すぐにコラージュ制作に夢中になりました。作品のいくつかは展覧会で展示されましたが、封筒の装飾や本のページに施されたコラ-ジュ等のその他の大部分の作品は、友人たちに送られました。

10月15日より2Fギャラリーで開催される展覧会「ジャック・プレヴェールのコラージュ展」を記念した今回の講演は、プレヴェールの、未だに知られていないもう一つの世界を知る絶好の機会です。言葉による詩がそうであるように、集めた絵や写真を切り抜き、寄せ集めたり、あるいは組み合わせて遊んだり、という誰でも知っているコラージュの方法を、プレヴェールはどのように用いたのかを知るのにも興味深いテーマです。

 

マリアンヌ・シモン=及川  Photo Marianne Simon-Oikawa

東京大学大学院人文社会系研究科・文学部 准教授。専門分野はフランスと日本におけるテキストとイメージの研究。

キャロル・オルエ(パリ東マルヌ・ラ・ヴァレ大学 准教授) と国際シンポジウム《Jacques Prévert, détonations poétiques》を、スリジー・ラ・サール国際文化センターにて共同主宰。(2017年8月11-18日)

 

10月21日(土)  10時-11時半 アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク

入場無料 要予約 (20名)

問い合わせ/予約: 03-5206-2560

 

10
21
  • 2017-10-21 - 2017-10-21
  • 10:00 - 11:30
  • 入場無料
  • 03-5206-2560(メディアテーク)
  • アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
    〒 162-8415
    新宿区市谷船河原町15 新宿区