cinema1802011930_1cinema1802011930

 

世界中のハートをわし掴みにした
奇跡のストップモーション・アニメーションがついに日本上陸!

素朴な『チェブラーシカ』や『ウォレスとグルミット』や、個性的なキャラクターで人気を誇る『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』等がマスターピースとして名を馳せるストップモーション・アニメーションの世界に新たな傑作が登場した。スイス、フランス合作の『ぼくの名前はズッキーニ』は、昨年のアヌシー国際アニメーション映画祭で最優秀作品賞と観客賞の2冠を射止め、第89回アカデミー賞では長編アニメーション部門にノミネートされた。フランスのアカデミー賞であるセザール賞では最優秀長編アニメーション賞とともに、実写映画を押さえて堂々、最優秀脚色賞を受賞。フランスに続き、アメリカでもズッキーニ旋風を巻き起こし、Rotten Tomatoesでは満足度100%という驚異の高評価を叩き出した。また、人気監督グザヴィエ・ドランがタキシード姿のズッキーニ人形を自身のInstagramにアップしたことも話題になった。

監督、脚本を務めたクロード・バラスは、短編「Le Genie de la Boite de Raviolis」で多くの映画賞を受賞しているアニメーション作家。ジル・パリスによる著書「Autobiographie d’une courgette」(「ぼくの名前はズッキーニ」DU BOOKS刊)に魅せられ、大人向けの原作を世界で虐待にさらされる子どもたちへの応援歌として脚色することを思いつく。『水の中のつぼみ』や『トムボーイ』等、幼い心を瑞々しく描くことで定評のある映画監督セリーヌ・シアマの力も借りて、個性豊かな登場人物の輪郭、自然で生き生きとした会話を書き込んでいった。傷ついた子どもたちを扱うことに細心の注意を払いながら、一方で子どもたちの豊かな想像力を信じる思いに貫かれた物語は、大人も子どもも夢中になり、心を鷲掴みされずにはいられない。

 

笑い、泣き、恋を知る。
青空の下、子供たちの声が駆け巡るーーー。

いつも屋根裏部屋でひとりで絵を描いて遊んでいる少年イカールは、ママと二人暮らし。パパが“若い雌鳥(女性)”のもとに去ってしまってから、ママはビールを飲んでは怒ってばかり。ある日、いつものようにビールの缶でタワーを作って遊んでいる時、ママは不慮の事故に遭い、帰らぬ人になってしまう。事故を担当した警察官のレイモンは、ママがつけた“ズッキーニ”という愛称を大切にしているイカールを不憫に思いながらも、孤児院「フォンテーヌ園」に連れていく。クラスメイトは、リーダー格のシモン、アメッド、ジュジュブ、アリス、ベアトリスの5人。入所当日からズッキーニへの手痛い洗礼が始まる。ズッキーニは「ママのところへ帰りたい」と訴えるが、園長から「それは無理なの。ママはお空に行ったでしょ」と静かに諭される。ズッキーニの心の傷を知ったシモンは、他の子どもたちもそれぞれに複雑な事情を抱えながら園生活を送っていることを明かす。そして「皆、同じさ。誰にも愛されていない」とつぶやくのだった。それ以来、ズッキーニは、心の痛みを共有する友として、シモンたちと打ち解けていく。 そして、園に新しい入園者、カミーユがやってくる。カミーユはズッキーニと意気投合し、園を照らす太陽なような存在になっていく。季節はめぐり、冬が到来。園の子どもたちは、スキー合宿に出かける。ダンスパーティーや雪合戦で盛り上がる子供たち。深夜、眠れないズッキーニとカミーユは、こっそり宿を抜け出した。月明かりの銀世界の中、カミーユは言う「ここに来て、あなたに会えてよかった」。そんなある日、カミーユの叔母が、扶養手当欲しさに姪を引き取ると言い出し、園に乗り込んできた。「同居するなら死ぬ方がまし」というカミーユに、「絶対行かせないよ」と誓うズッキーニ。子供たちはある作戦を立てるのだった。

 

※本上映会は、字幕版で上映いたします。

 

監督:クロード・バラス
脚本:セリーヌ・シアマ
原作:ジル・パリス 「ぼくの名前はズッキーニ」(DU BOOKS刊)
スイス・フランス/2016年/カラー/66分/ヴィスタサイズ/5.1ch/フランス語/原題:Ma vie de courgette/日本語字幕:寺尾次郎
配給:ビターズエンド ミラクルヴォイス  宣伝:ミラクルヴォイス
後援:スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
デザイン:thumb M

 

2月10日(土)新宿ピカデリー、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー

 

 

 

02
01
  • 2018-02-01 - 2018-02-01
  • 19:30
  • 開場:30分前
  • アンスティチュ・フランセ東京の会員、あるいは映画のポイントカードをお持ちの方対象。入場無料。先着順。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    市谷船河原町15 新宿区 東京都

<<