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デジタル・ショック賞2018 受賞者決定
古舘 健 氏

 

このたび、メディアアートの日本人若手アーティストに与えられる「デジタル・ショック賞2018」の受賞者が、古舘氏に決定いたしました。受賞プロジェクトは『Pulses/Grains/Phase/Moiré』です。
受賞者には、フランス・ナント市で滞在制作を行い、2018年9月のスコピトーン・フェスティバル(ナント)での作品発表の機会が与えられます。
またフランス滞在中には、オープンスタジオや専門家との交流の機会なども設けられます。

主催:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、スコピトーン・フェスティバル、Stereolux
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部、ナント市

Pulses/Grains/Phase/Moiréは300台以上のスピーカーとLEDを使った大規模なサウンド・インスタレーション。
自作の電子回路により、スピーカーから電子音の基本的な要素であるパルスをそれぞれパラレルに発声する。
パルスには、音量や周波数といった音のパラメーターはなく、あるのは密度だけである。その密度のコントロールと空間的な広がりにより、その空間には驚くべき複雑さが現れる。
2018年1月に青森トリエンナーレにてプロトタイプを発表。フランスNantesのメディアアートフェスScopitoneを経て、完成版を展示する。

企画・デザイン・プログラム:古舘健
構造物デザイン・設営:小西由悟
設営アシスタント:はがみちこ


古舘健
1981年神奈川生まれ、京都在住。コンピュータープログラミング、メカトロニクスなどを用いて、インスタレーション、ライブパフォーマンスなどをおこなう。2002年よりサウンドアートプロジェクト「The SINE WAVE ORCHESTRA」を主宰。第二回横浜トリエンナーレ(2005年)をはじめ、国内外、様々な展覧会にて作品を発表。Prix Ars ElectronicaにてHonorary Mentionを受賞(2004年)。高谷史郎、坂本龍一、Dumb Typeを始め、様々な作家の制作に参加。
http://ekran.jp/kf

 

【各フェスティバルについて】

Scopitone Festival
スコピトーン・フェスティバルは、アートやテクノロジー、科学や建築を融合させた新しい芸術表現形態や、最先端で革新的なクリエーションを紹介するフェスティバル。ナント市内のさまざまな歴史的・象徴的な場所で、1 週間にわたり、展覧会やパフォーマンス、オーディオ・ビジュアル・ライブ、ワークショップ、専門家による講演会などが行われる。
https://www.stereolux.org/scopitone-2018


Festival Digital Choc

「デジタル・ショック」は、コンテンポラリー・アートとデジタル・アートの分野での、日本とフランスでの新たな創造性の広がりを紹介するフェスティバル。
これまでも毎回述べ7万人以上の来場者に対して、数多くの先進的な作品を紹介してきた。日本やフランスのメディアアートの主要な機関とのパートナーシップに基づいて開催され、幅広い観客層に開かれた質の高いフェスティバルであると同時に、フランスのアーティストによる革新的なプロジェクトを推進し、新しいテクノロジーの分野での日仏共同プロジェクトを紹介するプラットフォームでもある。さらに2015 年からは、フランスの機関との共催で「デジタル・ショック賞」を立ちあげ、日本のメディアアートにおける若き才能の発掘と育成を目的とする助成プログラムも行っている。

Digital choc
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  • 2018-09-19 - 2018-09-23

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