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法政大学国際文化学部と共催で「SFの初期時代-フランス語圏の影響」を開催いたします。アンスティチュ・フランセではフランスSF映画の初期代表作『ファンタスティック・プラネット』と『ラ・ジュテ』を上映します。上映前には、法政大学国際文化学部教授、岡村民夫による各作品の解説があります。また、これに先立ち10月20日(土)には法政大学・市谷校舎にて講演会・上映会が開催されます。

 

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『ファンタスティック・プラネット』開映:13時30分
(1973年/フランス=チェコ/72分/カラー/35mm/日本語字幕)
監督:ルネ・ラルー

 

フランスのSF作家ステファン・ウルの小説『オム族がいっぱい』を原作とする長編アニメーション映画。全身真っ青で赤い目を持つ巨人族ドラーグ族の支配する世界。ドラーグ族の少女にペットとして育てられた赤ん坊が成長し、仲間と共に生き残りをかけて戦いを挑むが…。脚本・原画のローラン・トポールとアラン・ゴラゲールの音楽が織り成す不気味なディストピアが高い評価を得ており、1973年にアニメーション初のカンヌ国際映画祭特別賞受賞し、世界中でカルト的人気を誇る。

※岡村民夫による作品解説あり。

 

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『ラ・ジュテ』開映:16時
(1962年/フランス/29分/モノクロ/35mm/日本語字幕)
監督:クリス・マルケル
出演:エレーヌ・シャトラン、ダヴォス・ハニッヒ

 

第3次世界大戦後の放射能で汚染され廃墟と化したパリの地下。戦争を生き延びた勝者側の科学者たちは、“過去”と“未来”に人類の救済を求めるため、捕虜を使って時間旅行を試みる。失敗を重ねた末に選ばれた男は、少年時代の記憶に取り憑かれた、過去への強い思いを持っていた…。一切の台詞を排除し、ジャン・ネグロニによる朗読とモノクロの静止画で綴られた“時間”についての美しいSF映画。今なお、多くのアーティスト、映画監督に影響を与え続けている。

※岡村民夫による作品解説あり。

 


 

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日時:2018年10月20日(土)
会場:G401 法政大学・市ヶ谷校舎・富士見ゲート

 

①13時-14時45分

  • 「フランス語圏のSFの先駆者」 ジョルディ・フィリップ (国際文化学部教授)
  • 「フランスのサイレントSF映画と稻垣足穂・宮沢賢治」岡村民夫 (国際文化学部教授)
    『不可能を通る旅』(ジョルジュ・メリエス監督)一部参考上映

② 15時-17時

  • 「日本SF初期時代・フランスの影響」長山靖生(日本古典SF研究会の創立者、『日本SF精神史 幕末・明治から戦後まで』著、河出書房新社、2009年、2018年改訂版)
  • サイレント時代のフランスSF映画鑑賞 (澤登翠活弁つき)
    ジョルジュ・メリエス監督 『月世界旅行』 (12分、1902年)、『海底二万里』 (10分、1907年)
    ルネ・クレール監督 『眠るパリ』(39分、1925年)

 

 

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  • 2018-10-27 - 2018-10-27
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円 ※一枚のチケットで両方の上映会にご参加いただけます。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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