1979年/92分/35mm/カラー/日本語字幕付
監督:フィリップ・ガレル
出演:アンヌ・ヴィアゼムスキー、アンリ・ド・モブラン、シュワン・リンデンマイアー

映画監督として活躍するバチストは、エリーという女性と出会う。彼は一目でエリーに惹かれてしまうが、彼女にはスワンという息子がいた。しかも、スワンの父親はフランス映画界に影響力を持つ大スターだったため、バチストは悩む。しかし、想いがつのった彼は、ついにエリーとつきあいはじめる。だが、それは純粋でありながらも破滅に向かう残酷な恋だった。

「この作品を見ながら、ふたつのタイプの偉大な映画があることを理解する。見る者を圧倒させ、まるで星のように遠くに見える作品(『めまい』)。そして手の中に抱えられそうなほど近くに感じられる作品。『秘密の子供』は、僕でも作れる、作れたかもしれない作品で、僕のことを見つめ続けている。思い上がってそんなことを述べているのではない、ただそれは確かなことであるのだ。もしひとつの映像が残るとしたら、それは最初の、そして最後の映像、同じ映像だろう。髪を撫でる手、うなじに触れる手ーー愛するために、救うために。『心臓の代わりにカメラを』(ガレルのインタビュー本)の序文でレオス・カラックスは次のように書いていた。『大気が冷たい。カールのかかった髪を通し、男は女を見つめる。二人は一緒に震えている。映画が震えている。』 ステファヌ・ドロルム

フィルム提供:フィリップ・ガレル、ビターズ・エンド

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  • 2013-01-18 - 2013-01-18
  • 13:30
  • 一般1200円/学生800円/会員500円
  • アンスティチュ・フランセ東京 (03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
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