『マンドランの歌』

2012年／97分／デジタル・ベータ／カラー／英語字幕付
監督：ラヴァ・アメール＝ザイメッシュ
出演：ラヴァ・アメール＝ザイメッシュ、ジャック・ノロ、クリシチャン・ミリア＝ダルメザン、ジャン＝リュック・ナンシー

18世紀半ば、名高い無法者で、民衆たちにも人気のあったルイ・マンドランが処刑された後、彼の仲間たちは、危険を冒し、フランスの各地方で密輸入の活動を再開する。武装し、時に戦いを辞さず、密輸入者たちは都市の周辺で市場を開き、煙草や布、なかなか手に入れられないものを農民たちに売る。そしてマンドランへ敬意を示し、歌を書き、印刷し、農民たちに配っていた。

「アナーキストたちの漂浪、野生の生活が描かれるこの「風景の映画」（風景が言表行為を可能にする場を提示するストローブからギロディーまでの系譜にあるという意味で）は幸福感に包まれて終わりを迎える。それはフランス映画において、とりわけ挑発的な主張や両義性への嗜好を捨てることのない映画においてはかなり稀有なことだろう。」（ジャン＝フィリップ・テセ、「カイエ・デュ・シネマ　675号」）

フィルム提供：MK2