フランス=オーストラリア/2010年/100分/カラー/オリジナル版英語日本語字幕付/デジタル上映
監督・脚本: ジュリー・ベルトゥチェリ 原作:ジュディ・パスコー
出演: シャルロット・ゲンズブール、マートン・ソーカス、モルガナ・デイヴィス、エイデン・ヤング

 

オーストラリアの大自然の中、庭に大きなイチジクの木がある家で、ドーンとピーターは4人の子どもたちと共に幸せに暮らしていた。ところがある日、ピーターが、仕事からの帰りに、心臓発作を起こし死んでしまう。夫の突然の死により、ドーンは喪失感から子供たちの世話どころか日常生活もままならず、家族はすっかりすさんだ状態となってしまう。そんなある日、8歳の末娘シモーンは母親を元気づけようと、ある秘密を打ち明ける。彼女は庭にある大きなイチジクの木を通して父親と話しているという。まだ死の意味を理解できないシモーンは、父親は木の中の世界で暮らしていると信じていたのだ。最初は真に受けないドーンだったが、まるで木に導かれるように、こっそりと話しかけるようになり、次第に元気を取り戻していくが…。第63回カンヌ国際映画祭クロージング作品。

 

美しく雄大なイチジクの木を通して描かれる、大切な人を失った家族の人生の物語。

L'Arbre

© photo : Baruch Rafic – Les Films du Poisson/Taylor Media – tous droits réservés – 2010

2003年、初監督作『優しい嘘』でカンヌの批評家週間賞を受賞したジュリー・ベルトゥチェリが、息をのむほど美しく力強い映像で、ジュディ・パスコーの小説を映画化。カンヌ国際映画祭のクロージング作品として上映され、大喝采を受けた。
突然目の前で父親を亡くした家族。庭にある大きなイチジクの木に父親の存在を感じ、木に登り、話しかけるようになる8歳の娘、シモーン。最愛の夫をなくし人生の目的を失う母親。そして、それぞれに違った思いを抱える息子たち。一本の大きな木を通して、彼らの心の奮闘が、時にユーモラスに、時に幻想的に、時に激しく描かれる。
母親のドーン役はアイコン的存在から今やフランスを代表する女優として活躍しているシャルロット・ゲンズブール。実生活でも3人の子どもの母である彼女が、少女っぽさを兼ね備えた等身大の母親像を演じ、本来の魅力を存分に発揮する。また娘のシモーン役は、本作がデビューとなる若干7歳のオーストラリアの新星モルガナ・デイヴィス。瑞々しく、あどけなさを持ちながらも時に大人のような表情をみせる彼女に世界中が魅了された。夫を亡くした母と父親を亡くした娘という母娘の関係を軸に、大切な人を失っても続いていく残された者たちの人生の物語を、ユーモアと優しさで包み込んだ感動作が遂に日本公開!

配給・宣伝:エスパース・サロウ

 

6月上旬、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

 

※上映後、 ジュリー・ベルトゥチェリ監督によるトークショーあり。

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  • 2013-04-04 - 2013-04-04
  • 19:00
  • アンスティチュ・フランセ東京会員、および映画ポイントカード持参の方のみご入場いただけます(無料)。上映当日18時より、整理券を配布いたします。なお、数に限りがございますので、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
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