(1974年/120分/35ミリ/モノクロ/無字幕・作品解説配布)
監督:ポール・ヴェキアリ
出演:エレーヌ・シュルジェール、ソニア・サヴィアンジュ、ノエル・シムソロミシェル・ドラーエ

 

 

エレーヌとソニア、中年を迎えたふたりの女優がモンパルナスの墓地の目の前のアパルトマンに一緒に住んでいる。思い出に取りつかれたふたりは、30年代のスターたちの写真が貼られた壁の間で、想像の観客たちを前に日常生活を演じてみせる。かつてふたりはひとりの演出家の男と続けて結婚していたが、その最後の妻がふたりを訪れ、その男の死と遺言にふたりの名前があると告げる。

 

「今日観てみると、『女たち、女たち』は1973年〜1975年の幾つかの傑作となんらかの形で、秘かに呼応し合っているのは明らかだろう。柔らかなモノクロによる饒舌な閉鎖空間は『ママと娼婦』(ユスターシュ、1973)を、演劇にとらわれた人生と、女性の二人組がたちまちファンタジーへと発展するのは、『セリーヌとジュリーは舟でゆく』(リヴェット、1974)を、そして家庭環境における女性の精神的叙事詩という題材は『ジャンヌ・ディールマン』(シャンタル・アケルマン、1975)を思わせる(そこでは二人の女優が長い時間をかけて芋の皮を剥がすのも見られる)。現代映画の指標となる作品群と完全に時代を共にしていた『女たち、女たち』は特に彼にとって、傑作の永遠性さを兼ね備えている。」ジャン=マルク・ラランヌ

 

フィルム提供:ギオール

 

07
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  • 2014-07-06 - 2014-07-06
  • 15:00
  • 開場:20分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都

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