(アメリカ/1946年/58分/デジタル/モノクロ/無字幕・作品解説配布)
監督:ジョン・ヒューストン
『光あれ』は、おそらく第二次大戦前線での体験から戦争神経症に陥った兵士たちを扱った最初の映画であろう。ロング・アイランドの陸軍病院で75人の帰還兵が治療を受ける過程が描かれている。沖縄戦の戦闘を体験した兵士は、自分の名前も思い出せないほど重度の記憶喪失となり、カウンセラーは催眠療法を用いる。ポール・トーマス・アンダーソンも『ザ・マスター』を作るにあたりこの作品から着想を得ている。
「『光あれ』は何十年もの間、アメリカ合衆国で上映禁止になっていた。この作品には、名声や功績を得ることのなかったかつての兵士たち、ただの人間たちが映っている……この作品の中のすべてに魅惑される。モノクロの美しさ、フレームの厳格さ、精神分析、催眠療法、しかし何よりも僕の心をとらえるのは、進歩への大いなる希望である。少しでもよりよい世界を築くことができるかもしれないと、一緒になって思考している人々がここにいる。」(アルノー・デプレシャン)
フィルム提供:NARA (アメリカ国立公文書記録管理局)
01
23
- 2015-01-23 - 2015-01-23
- 17:00
- 開場:20分前
- 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
- アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
-
アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
〒 162-8415
15 新宿区市谷船河原町 東京都
<< アルノー・デプレシャン特集 『ジミーとジョルジュ 心の欠片(かけら)を探して』をめぐって