『Sic』、『重信房子、メイと足立正生のアナバシス　そしてイメージのない27年間』

『Sic』
（2009年/15分/カラー/デジタル/台詞なし）
監督：エリック・ボードレール

京都のある本屋で、店員が何冊かの本が入った箱を受け取る。彼女はその本のページをめくり、いくつかのページの自己検閲し、その表面を引っ掻く。「この作品にはまったく言葉は存在していませんが、イメージの消失と欲望、死、場所、時間といった実体のない概念に関わるものを含むイメージについての理解のずれを扱っています。」エリック・ボードレール

『重信房子、メイと足立正生のアナバシス　そしてイメージのない27年間』
（2011年／66分／カラー＆モノクロ／デジタル／日本語／英語字幕→日本語・英語／英語・日本語字幕）
監督：エリック・ボードレール

1968年後のイデオロギーの闘争が激化している時代、東京からベイルートへ、ベイルートから東京へ。過激な革命運動を行なった人々の30年間の軌跡が、ふたりの人物によって語られる。日本赤軍の創設者の一人、重信房子の娘メイと、伝説的映画監督であり、赤軍の元メンバーでPFLPと共闘した革命運動家、足立正生。ふたりの物語が交差し、そこに私的な物語、政治的な物語、革命運動のプロパガンダ、映画の理論が交錯してゆく。