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『焼かれた眼』
(1985年/フランス/58分/デジタル/モノクロ、カラー/無字幕・日本語同時通訳)
監督:ローラン・ロット
出演:ミレイユ・ペリエ、レイモン・ドゥパルドン、ピエール・シェンデルフェール、ラウル・クタール

 

1985年、25歳のローラン・ロットは、当時義務とされていた兵役に就き、軍の映画・写真機関より戦争報道写真についての映画を作るように注文を受ける。フランス軍が参戦した世界中の紛争、植民地での内乱の映像のアーカイヴへのアクセスを許可されたロットは、そこから軍の希望している戦意高揚のための映画からはほど遠い作品を作り出す。ひとりの女性がパリのシャルルドゴール空港に軍隊用スーツケースを取りに来る。それは1954年5月8日にディエン・ベン・フーで消息を絶った報道カメラマンジャン・ペローの遺品だった。やがて若い女性とペローと同僚だった記者たちが語り合い始める。レイモン・ドゥパルドンもヴォイスオーバーでいくつかの映像についてコメントしている。
「『焼かれた眼』はたんなる注文の転用ではない。心揺さぶる本作は、注文した者へ受け取り通知とともに送り返された注文作となっている。」(セルジュ・ダネー)

 

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『愛は存在する』
(1960年/フランス/20分/デジタル/モノクロ/英語字幕)
監督:モーリス・ピアラ

モーリス・ピアラの処女中編作品。50年、クルブヴォア、シュレンヌ、サンー=ドゥニ、ヴァンセンヌ、パンタン…、貧しい農村が広がるパリ郊外をさすらう。エディット・ピアフの歌やアルゼンチンのバンドネオン、ギターのドライな音が背後に流れ、地下鉄や、バス、電車で移動する労働者たち、建物、光を捉えるモノクロの力強い映像には時折、詩的な瞬間が訪れる。本作は人間が隷属させられ、美しいものが破壊されていく産業社会、集中する都市開発への哀調を帯びた批評にもなっており、ピアラ自身によって読まれる怒り、失望、悲しみがこもったテキストがすばらしい。1961年ルイ・リュミエール賞受賞。半世紀以上も経て、デジタル修復され、2017年フランスで再公開され、大きな話題となる。

 

 

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  • 2017-09-09 - 2017-09-09
  • 17:30
  • 開場:15分前
  • 一般:1200円 学生:800円 会員:500円
  • アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
  • チケット販売時間:上映当日各回の30分前から上映開始10分後まで。チケット販売時間内には、当日すべての回のチケットをご購入いただけます。全席自由。整理番号順での入場とさせていただきます。また、上映開始10分後以降の入場は、他のお客さまへの迷惑となりますので、固くお断りいたします。
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
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