グード・フランス 2015

「フランスのディナー」を共に楽しみながら、フランスの美食を祝うイベントが2015年3月19日(木)に開催されます。世界5大陸150カ国のレストランや大使館で1,500のディナーコースが提供されます。各参加レストランは、「分かち合う」「楽しむ」「美食と地球を大切にする」という価値観を忠実に守りながらも、開放的かつ革新的で、生命力あふれる料理を提案します。

 

 

「グード・フランス」はフランスを代表する名シェフ、アラン・デュカスとフランス外務・国際開発省の提唱で企画されました。

ローラン・ファビウス外務・国際開発大臣が記者会見でプロジェクトを紹介(フランス語)

 

ローラン・ファビウス外務・国際開発大臣は、このプロジェクトの発表記者会見で次のように述べました。「フランスの文化遺産、それは料理であり、ワインであり(中略)フランス料理は2010年にユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、単に観賞したり、称賛したり、堪能したりするにとどまらず、有効に活用すべき文化遺産です」

世界中で美食を祝うディナーイベント「グード・フランス」アラン・デュカスにとって「フランス料理は環境と調和する中で、軽さの方向に進化した料理の代弁者です(中略)共通点は寛容さ、分かち合う精神、美しいものやおいしいものを愛する心です。世界各地でフランス料理を祝う、魅惑のイベントになるでしょう」

オーギュスト・エスコフィエが1912年に始めた「エピクロスの晩餐会」(同一メニューを同じ日に、世界の複数の都市で大勢の会食者に供する行事)に想を得て企画された「グード・フランス」は、この素晴らしいアイディアを基に、世界中のレストランが参加することを趣旨とします。

参加シェフは自店で「フランス式」のコースメニューを提供します。すなわちフランスの伝統的な食前酒に始まり、冷たい前菜、暖かい前菜、魚料理または甲殻類料理、肉料理または家禽類料理、フランス産チーズ(または盛り合わせ)、チョコレートのデザート、ワイン、最後にフランス産食後酒で締めくくるコースです。シェフは自国の料理の伝統や文化を自由に取り入れることができます。

だれもが楽しめる料理は、ビストロから高級レストランに至るまで、さまざまな店で地元産の旬の新鮮な食材を使って、脂肪分、砂糖、塩、タンパク質を控えめにして作られます。

コースメニューの価格設定は参加レストランに委ねられますが、各店には売り上げの5パーセントを健康や環境の保全のために活動するNGO(非政府組織)に寄付することが奨励されています。

 

「グード・フランス」PR動画(フランス語)


美食の旅

世界中で美食を祝うディナーイベント「グード・フランス」これはまさにフランスが世界に宛てた美食の旅への招待状です。世界5大陸の1,500人を超える参加シェフは、フランス料理の魅力を生かしながら、1,500のコースメニューを通して、それぞれの才能を表現することでしょう。

「グード・フランス」公式ホームページでは2015年1月21日より、すべての参加レストランを紹介しています。

世界中で地元の町や自国にある参加レストランを見つけて、お好きなレストランに直接連絡して予約できます。

大勢のシェフがすでにコースメニューをホームページに掲載しているので、3月19日に堪能するディナーに思いを馳せることもできます。

「グード・フランス」日本の参加レストラン(フランス観光開発機構HP)

国際シェフ委員会

「グード・フランス」ホームページでは昨年、高級店からビストロまで、世界中のレストランを対象に、フランス料理の伝統を生かしたメニュー案とともにイベントに応募するよう呼びかけました。

アラン・デュカスを委員長とする国際シェフ委員会が、参加シェフの名簿を確定しました。その中にはポール・ボキューズ(フランス)をはじめ、レイモン・ブラン(イギリス)、トーマス・ケラー(アメリカ)、三國清三(日本)、ポール・ペレ(中国)、ジョエル・ロビュション(フランス)、ナディア・サンティーニ(イタリア)、ギ・サヴォワ(フランス)など、そうそうたるシェフが名を連ねています。

フランスを堪能する、堪能させる絶好の機会

世界中で美食を祝うディナーイベント「グード・フランス」この美食の旅は、郷土色を前面に出すこと、世界に開かれていること、この2つのフランス文化の重要な要素を雄弁に物語るイベントです。

フランス人にとって大切な価値観を大勢の人と分かち合う絶好の機会です。それはテーブルを囲んで親睦を深めること、地球や天然資源を大切にすること、さらに重要なのが楽しむことです。これからも熱心に守り続けるべき価値観です。

美食はこれまで以上に、フランスとフランス文化の看板的存在です。フランスを訪れる観光客の60%が美食を旅行目的に挙げています。

参加レストランのほかに、フランス大使館も大使公邸で晩餐会を催してイベントに参加します。ローラン・ファビウス大臣は「フランスの美食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを如実に物語るイベント」であると述べました。アラン・デュカスは「フランスの観光国としての魅力を向上させる一つの手段」だと語っています。

 

世界中で美食を祝うディナーイベント「グード・フランス」

 

  • アラン・デュカスへのインタヴュー動画(フランス語、外部リンク)
  • プレスリリース(フランス語)-(PDF, 5.8 Mo)
  • 「グード・フランス」キャンペーンに関するローラン・ファビウス外務・国際開発大臣・アラン・デュカス氏共同記者会見(2015年1月21日)-ファビウス大臣の発言(抜粋)
    「3月19日に世界の全大陸で供されるフランス式の食事が―アラン・デュカスが後ほどその特徴をご説明しますが―我が国の美食とは何かを分かりやすく示すでしょう。選出されたレストラン1,000店以上に加えて―アランが詳しい数字を述べてくれると思いますが―、私は150の大使館で、大使が招待客を招いてフランス式の食事会を開催することを決めました」

 

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  • 2015-03-19 - 2015-03-19