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Photo : Seulki Ki


デジタル・ショック賞2017 受賞者決定

このたび、メディアアートの日本人若手アーティストに与えられる「デジタル・ショック賞2017」の受賞者が、COUCHに決定いたしました。受賞プロジェクトは『Tracing Sites』です。
受賞者には、フランス・ナント市で滞在制作を行い、2017年9月のスコピトーン・フェスティバル(ナント)と、2018年にはネモ・ビエンナーレ(イル・ド・フランス)での作品発表の機会が与えられます。
またフランス滞在中には、オープンスタジオや専門家との交流の機会なども設けられます。

主催:スコピトーン・フェスティバル(Stereolux、ナント)、ビエンナーレ・ネモ(Arcadi、イル・ド・フランス)、デジタル・ショック(アンスティチュ・フランセ日本)

 

COUCH

宮﨑大樹・宮﨑怜子によるアーティストデュオ。
ものづくりの初源的・発見的方法を検証する作品やプロジェクトを展開する。
政治、経済、歴史のような巨大な問題に、個人がアートで働きかける方法を追求している。
近年の主な展覧会、レジデンス・プログラム:
2017 SeMA Nanji Residency、韓国・ソウル
2015 BIEN URBAIN #5 THE LAB、フランス・ブザンソン
2015 Pier-2 Art Center Artist-in-residence、台湾・高雄

 

受賞プロジェクト『Tracing Sites』について

TRACING SITESは、ある「場」そのものを写し取るプロジェクトです。
「動くスーラ」が、今回パリとナントで行うプロジェクトのテーマです。ジョルジュ・スーラの代表作「グランド・ジャッド島の日曜日の午後」の風景を、ポイントリズムとプロジェクションマッピングの技術を組み合わせて、ひたすらになぞります。
場の表層をひらすらなぞることによって、それらと並行して存在する時間、過去から未来へと連なる時間の積層に辿り着くことができないだろうか? あるいは、外から来た自分がその場で過ごす個人的な時間と、歴史という社会的な時間を重ね合わせることができないだろうか?
TRACING SITESは、人間の手の痕跡とコンピューティングの間で、現実をより良く繋ぎ止める方法を追求するプロジェクトとなります。

 

【各フェスティバルについて】

Scopitone Festival
スコピトーン・フェスティバルは、アートやテクノロジー、科学や建築を融合させた新しい芸術表現形態や、最先端で革新的なクリエーションを紹介するフェスティバル。ナント市内のさまざまな歴史的・象徴的な場所で、1 週間にわたり、展覧会やパフォーマンス、オーディオ・ビジュアル・ライブ、ワークショップ、専門家による講演会などが行われる。
https://www.stereolux.org/scopitone-2017

Biennale NEMO
文化協力のための公的機関ARCADI(イル・ド・フランス地域圏)の主催する国際メディアアートフェスティバル。音楽(エレクトロニック、現代音楽、ノイズ、即興)、メディアアート、現代美術、テクノロジーを使った舞台芸術など、ジャンル横断的なプログラムが、パリをはじめとするイル・ド・フランスの多数の会場で数ヶ月にわたり開催される。
http://www.biennalenemo.fr/

Festival Digital Choc
「デジタル・ショック」は、コンテンポラリー・アートとデジタル・アートの分野での、日本とフランスでの新たな創造性の広がりを紹介するフェスティバル。
これまでも毎回述べ7万人以上の来場者に対して、数多くの先進的な作品を紹介してきた。日本やフランスのメディアアートの主要な機関とのパートナーシップに基づいて開催され、幅広い観客層に開かれた質の高いフェスティバルであると同時に、フランスのアーティストによる革新的なプロジェクトを推進し、新しいテクノロジーの分野での日仏共同プロジェクトを紹介するプラットフォームでもある。さらに2015 年からは、フランスの機関との共催で「デジタル・ショック賞」を立ちあげ、日本のメディアアートにおける若き才能の発掘と育成を目的とする助成プログラムも行っている。

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