ル・ラボ vol.3
登壇者:ドミニク・オヴレー(映画編集者、映画作家)、廣瀬純(映画批評)
ドミニク・オヴレーは、バーベット・シュローダー、またマルグリット・デュラスの映画編集者としてキャリアをスタートさせた。その後ヴァンサン・デュートルやブノワ・ジャコ、クレール・ドゥニらの作品の編集を担当し、クレール・ドゥニ監督の『S’en fout la mort (1990) 』では、ヴェネツィア映画祭で銀のオゼッラ賞を受賞。また、フランス国立映画学校(La Fémis)にて教鞭をとっている。2002年には、アーカイブ資料で構成された、彼女が長年仕事を共にしてきたマルグリット・デュラスについての映画『マルグリット・デュラス、あるがままの彼女』を監督した。
廣瀬純。1971年東京生まれ。 映画批評家。龍谷大学経営学部教授。アンスティチュ・フランセ東京で映画についての講座を開講している。
対談に先立って、ドミニク・オヴレーによるデュラスについての映画『デュラスとシネマ』と、2012年に日本で撮影された短編『Sho sho to』が上映されます。
『デュラスとシネマ』
監督:ドミニク・オヴレー (フランス/2014年/60分/フランス語/日本語字幕付)
“アーカイブを集めること、亡霊たちに話しをさせること、それらには常に生きる者を見失ってしまう、という危険がつきまとう。しかし、あらゆる意味でこの偉大な女性に近しかったドミニク・オヴレー(記録係であり編集者であり、またマルグリット・デュラスの美しい肖像を映画にした)は、そのやり方を心得ており、うまく全体を描いて見せた。そして今日活躍している俳優たちの声を加えることで、めまぐるしく継続する過去、現在、執拗さといったようなすべてが舞っている場所に我々を導いた。” ジャン=ピエール・レム
『Sho sho to』
監督:ドミニク・オヴレー(フランス/2012年/9分/フランス語)
“小さな動物や植物、音や匂い、森の緑、夏の雨に亡霊たち、それが(私にとっての)日本の思い出である。延々と、そして果てしなく…。” ドミニク・オヴレー
共催:オールピスト東京実行委員会
- 2015-06-24 - 2015-06-24
- 18:30 - 21:30
- チケット(整理券)販売は18時より、開場18時10分
- 映画と対談:一般1,500円、学生・会員1,000円 映画のみ:1,000円 対談のみ:一般500円、学生・会員:無料
- アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
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