気候変動問題は喫緊の課題です。しかしパリ協定合意から3年を経て尚、交渉の行方はアメリカの脱退表明により不透明となっています。気候変動に関する政府間パネルの最新報告書は、産業革命前の水準から1.5度の気温上昇に留めることは、各国の真剣な努力を条件に、可能性はまだ残るとしています。政府の取り組みが前進するためには、社会全体が変化のために行動しなければなりません。
企業は目先の利益を優先し、市民は地球規模課題を前に無力感を覚えがちです。そのような中、各地で様々なイニシアティブが生まれています。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)に積極的に取り組む企業や、地域に根差す新たな消費の形などです。
これらのイニシアティブに焦点をあて、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本は毎日新聞社との共催で11月13日に「企業と人 私達の選択が未来を変える」をテーマに討論会を開催します。
日仏の登壇者が、責任ある消費や持続可能なエネルギーについての事例を交換し、一人ひとりが行動することの大切さを考えたいと思います。
企業で働く皆様、環境のために行動したいと願う市民の皆様のご来場をお待ちしております!
討論会後にアンスティチュ内のラ・ブラスリーでネットワーキング・カクテルを用意します。
【お知らせ】ご好評につき、当イベントは満席になりました。登録されていない場合は、入場できない恐れがあります。予めご了承ください。
パネリスト
マエル・ギウー エネコープ欧州協力担当
政治行政学院、ロンドン環境社会科学ユニヴァーシティ・カレッジ卒業後、2012年フランス唯一の100%再生可能エネルギーの電力会社Enercoopに入社。同社は2005年の創業以来、再生可能エネルギーの普及発展とエネルギー問題を市民の手に届くものとすることを使命とし、流通コストカットを方針とする。100%再生可能なエネルギーによる電力の自給自足と、環境負荷の少ない社会を目指す。環境移行のための市民団体と欧州協力連盟の副会長も務める。
末吉里花 一般社団法人エシカル協会代表理事
慶應義塾大学総合政策学部卒業。TBS系『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界各地を旅した経験を持つ。フェアトレードやエシカルを中心に活動を展開し、日本全国の企業や自治体、教育機関などで講演、各地のイベントでトークショーを行う。著書に『祈る子どもたち』(太田出版)、『はじめてのエシカル』(山川出版社)。東京都消費生活対策審議会委員、日本エシカル推進協議会理事、日本サステナブル・ラベル協会理事、NPO法人FTSN関東顧問、1% for the Planetアンバサダー、ピープルツリーアンバサダー、日本ユネスコ国内委員会広報大使。
エレーヌ・ビネ 環境ジャーナリスト
20年前よりジャーナリストとして持続可能な発展、責任ある消費、環境問題を追及している。市民を啓発し、行動へと駆り立てる手法で10冊近いガイド本を執筆する。2011年より地方の生産者と消費者を直接つなぐ組織 La Ruche qui dit Oui! の広報責任者を務める。25万人の読者を擁する『Oui ! Magazine』の統括編集者でもある。
佐藤多加子 株式会社リコー サステナビリティ推進本部審議役
1987年入社。画像機器製品の設計業務を経て、1999年に環境部門(現サステナビリティ推進本部)に異動、環境経営の実践を始める。環境経営の4本柱として、温暖化防止分野・省資源分野・汚染予防分野・生物多様性保全分野を掲げ、各分野に方針、目標を設定し、製品・事業(工場、オフィス)の環境負荷低減を推進。温暖化防止分野・省資源分野では、2030年・2050年の環境目標を設定し、目標達成に向けてリコーグループ拠点の脱炭素活動、新規投入資源の削減を行う資源循環活動を強く推進している。
辻信一 明治学院教授
環境運動家、明治学院大学国際学部教員。カフェゆっくり堂(横浜市戸塚)店主。1999年にNGO「ナマケモノ倶楽部」を設立、以来その世話人を務める。「スローライフ」「100万人のキャンドルナイト」「ハチドリのひとしずく」「GNH(国民総幸福)」などの環境=文化運動を提唱。2014年、「ゆっくり小学校」を開校。著書に『スロー・イズ・ビューティフル』(平凡社)、『ゆっくりノートブック』シリーズ(全8巻、大月書店)、『ナマケモノ教授のぶらぶら人類学』(SOKEIパブリック)など。 映像作品にDVDシリーズ『アジアの叡智』がある。
司会
元村有希子 毎日新聞科学環境部長
1989年入社。2001年科学環境部。日本の科学技術の現状を掘り下げた「理系白書」で06年の科学ジャーナリスト大賞。著書に『科学のミカタ』『理系思考』など。テレビ出演、授業、講演多数。
開会の挨拶
ローラン・ピック 駐日フランス大使
小野洋 環境省大臣官房審議官
閉会の挨拶
野田由美子 ヴェオリア・ジャパン株式会社代表取締役
討論会参加申し込みフォーム
オフィシャル・パートナー:ヴェオリア・ジャパン株式会社
後援:環境省、フランス国家総局、国連開発計画東京事務所、Japan Youth Platform for Sustainability、デザイン・フォー・チェンジ、350.org Japan
- 2018-11-13 - 2018-11-13
- 19:00
- 18:30開場
- 入場無料(座席数に限りがあるためオンライン登録をお勧めします)
- 03-5206-2500
- 日本語⇔フランス語同時通訳付き
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アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
〒 162-8415
15 新宿区市谷船河原町 東京都