l'amant d'un jour

© Guy Ferrandis – SBS Productions

フィリップ・ガレル特集

多くの映画ファン、映画人たちが「自分たちの生きている時代で最も重要な映画作家の一人」として敬愛してやまないフィリップ・ガレル。今回の上映では、2017年カンヌ国際映画祭の監督週間部門でSACD賞を受賞した最新作とともに、今年でパリ五月革命が60周年を迎えるのを記念し、ガレルが五月革命を舞台に描いた愛と革命の物語、『恋人たちの失われた革命』を上映します。

★17:00の回上映後、須藤健太郎氏(映画批評家)によるアフタートークを予定しています。

 

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© DR

13:40 『恋人たちの失われた革命』 Les amants réguliers

(フランス/2005年/182分/モノクロ/35ミリ/日本語字幕)
監督:フィリップ・ガレル
出演:ルイ・ガレル、クロティルド・エスム、ジュリアン・リュカ、キャロリーヌ・ドゥリュアス=ガレル、モーリス・ガレル

1968年5月、パリ。20歳になったばかりのフランソワは、兵役を拒否し、街に出て行く。そこには、彼と同じく、失うものはない若者達が大勢いた。それから1年後、彼らは再び集い、アヘンを吸ったり、音楽を聴いたりしながら、無為な時間を過ごす。ある日、フランソワは、彫刻家を目指す美しい女性リリーと出会い、恋に落ちる。彼らの関係は、永遠に続くかと思われたが…。2005年ヴェネチア映画祭銀獅子賞(監督賞)・オゼッラ賞(技術貢献賞)受賞、2006年セザール賞最優秀新人男優賞受賞。

「この作品は、久しぶりに(おそらく『水晶の揺かご』のウォーホルのファクトリー的な作風以来)、ガレルにとって、集団が描かれた映画、共犯関係にある仲間たちの映画なのではないだろうか。この作品に出演しているのは、彼が教鞭を執る国立演劇学校の学生たちであり、彼らはこの作品の肉体を構成し、ガレルは、彼らによって、最も広がりのある波長、つまり偉大なるフォルムに到達している」―フィリップ・アズーリ

 

 

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© Guy Ferrandis – SBS Productions

17:00  『つかのまの愛人』  L’Amant d’un jour

(フランス/2017年/76分/モノクロ/デジタル/日本語字幕)
監督:フィリップ・ガレル
出演:エリック・カラヴァカ、エステル・ガレル、ルイーズ・シュヴィロット、クリスチャン・ブイエット

ひとりの女子学生がすさまじい勢いで階段を駆け下り、大学のトイレで恋人である哲学教師と落ち合う。立ったまま、人目を忍んで、ふたりは愛を交わす。アリアンヌは、3ヶ月前から哲学の教師ジルと恋をしている。ジルにはアリアンヌと同じ歳の娘ジャンヌがいる。恋人に去られ、絶望していたジャンヌは、父親のもとに身を寄せ、アリアンヌと徐々に親しくなる。ふたりの女たちは愛すること、女性として欲望を抱くことについて語り合う。

「『つかのまの愛人』は裂け目から始まる。ひとりの女子学生がすさまじい勢いで階段を駆け下り、大学のトイレで恋人である哲学教師と落ち合う。立ったまま、人目を忍んで、ふたりは愛を交わす。今までガレル作品でこんなシーンは見たことはなかった。今まで映画の中でこんなオルガスムを聞いたことはなかった。激しい息づかい、あえぎがすべてを凌駕する。ルイーズ・シュヴィロットの真に迫った演技が文字通りスクリーンを切り裂く。次のシーン。先ほどの学生と同年齢と思われる若い女性、エステール・ガレル演じる女が夜、路上に座り込み、大きな声を上げて泣いている。あえぐように泣くその声がさらに奥から聞こえてきて、私たちの想像の中で先ほどのオルガスムのあえぎ声と泣き声がシンクロして聞こえ、快楽と悲痛な叫びが重なり合う。このふたつのシーンのつなぎによって、ある意味、このふたりの登場人物についてすべてが語られているといえるだろう。快楽を求め、その場限りの関係も辞さない女、そして目から涙を流すしかない苦悩する女。」ステファン・ドゥローム(カイエ・デュ・シネマ誌)

☆8月18日(土)よりシネマヴェーラ渋谷 他全国順次公開

 

ゲストプロフィール

須藤健太郎 Kentaro Sudoh
1980年生まれ。パリ第3大学大学院博士課程修了。ジャン・ユスターシュ作品の生成研究で博士号を取得。現在、明治学院大学、東京造形大学、一橋大学、横浜国立大学、首都大学東京で非常勤講師を務める。訳書に、ニコル・ブルネーズ著『映画の前衛とは何か』(現代思潮新社)、國分功一郎監修『ジル・ドゥルーズの「アベセデール」』(共訳、KADOKAWA)など。

 

★チケット販売
前売券の販売はございません。
当日券は、会場(東京藝術大学馬車道校舎)にて1本目の開演30分前より、現金支払いのみ。
※開場は、1本目開演30分前、2本目開演20分前より。1本目と2本目のチケットを同時にご購入いただけます。
※番号順でのご入場・全席自由席・各回入替制。
※プログラムはやむを得ない事情により変更されることがございますが、予めご了承下さい。

 

横浜シネクラブ《第21回 カイエ・デュ・シネマ週間》

6月30日(土) クレール・ドゥニ × ジュスティーヌ・トリエ ~女性監督が描く、「いま」を生きる女たち~ 

 

第21回カイエ・デュ・シネマ週間 
主催:アンスティチュ・フランセ日本
助成:アンスティチュ・フランセパリ本部
アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム オフィシャル・パートナー:CNC、笹川日仏財団、TV5 MONDE
フィルム提供及び協力:ビターズ・エンド、コピアポア・フィルム、プレイタイム、SBSプロダクション、東京国際映画祭事務局
特別協力:カイエ・デュ・シネマ、マーメイドフィルム
後援:横浜市文化観光局

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  • 2018-05-26 - 2018-05-26
  • 一般:1200円、アンスティチュ・フランセ会員・学生:600円、東京藝術大学の学生無料 (同日2作品セットでのご購入は、一般:1800円)
  • 045-201-1514
  • 東京藝術大学 (横浜・馬車道校舎)大視聴覚室
    〒 〒231-0005
    横浜市 中区本町 4-44

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