[フランス/1997年/カラー(一部白黒)/日本語字幕付]
監督:ヤミナ・ベンギギ
上映時間
第一部『父』 51分
第二部『母』 50分
第三部『子ども』 55分
フランス在住マグレブ移民のルーツをたどるドキュメンタリー映画『移民の記憶 ―マグレブの遺産―』。97年にフランスで公開され、大きな反響を呼びました。
第二次大戦後、北アフリカから単身で出稼ぎにきた「父」、70 年代の家族合流政策で地中海を渡った「母」、そしてフランスで生まれ育ち、両親の言葉や文化を知らない「子ども」の三部から構成されています。
戦後復興を支える安価な労働力として(旧)植民地から動員され、底辺労働に従事させられた移住労働者とその家族の記憶を蘇らせる本作品は、2005 年に起きた「郊外蜂起」の背景を照らし出すとともに、植民地主義と近代が強いた「移動」の経験がいかなる暴力を伴い、いかなる断絶を生み出すかを、静謐なタッチで、鋭く浮かび上がらせています。
フランス・テレビ最優秀ドキュメンタリー賞(1997年)、サンフランシスコ映画祭ゴールデン・ゲート賞(1998年)、FIPAビアリッツ国際テレビ番組祭ミシェル・ミトラニ賞(1998年)
ヤミナ・ベンギギ(Yamina Benguigui)
1957年フランス・リール生れ。在仏アルジェリア移民二世。
撮影助手、プロデューサーを経て、現在は映画監督としてフランスで活躍。
代表作『移民の記憶―マグレブの遺産』(1997年) のほか、『イスラムの女性』(1994年)、『インシャラー・ディマンシュ』(2001年) などの作品がある。
上映スケジュール
11月2日(土)
13:40 第1部「父」
14:40 第2部「母」
11月3日(日)
13:40 第3部「子ども」
14:35 トークショー※
15:25 第1部「父」
11月4日(月・祝)
13:40 第2部「母」
14:40 第3部「子ども」
※11月3日のトークショーには、『移民の記憶』鑑賞チケットをお持ちの方がご参加いただけます。
お話:森 千香子氏
一橋大学准教授。フランス社会科学高等研究院博士課程修了。博士(社会学)。専攻は都市社会学、移民研究。著書論文に『移民の社会的統合と排除』(共著、東京大学出版会、2009年)、『都市空間に潜む排除と反抗の力』(共著、明石書店、2013年)、« Esquisse d’une sociologie des banlieues au Japon » (Hommes et migrations、2013年)など。
2007年より団体「パスレル」で海外のドキュメンタリー映画を紹介する活動にも携わる。
主催:アンスティチュ・フランセ横浜、横浜シネマ・ジャック&ベティ
助成:ANR-CHORUS ILERE 研究プロジェクト
フィルム提供:パスレル
- 2013-11-02 - 2013-11-04
- 1作品のみ一律800円、 3部セット券:一般1800円、学生・シニア・会員:1500円 (チケットは劇場にて販売)
- 横浜シネマジャック&ベティ (045-243-9800)
-
横浜シネマ・ジャック&ベティ
〒 231-0056
中区若葉町3-51 横浜市