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地中海は、古代より様々な文明を生み、交流によって新たな文化を育んできました。しかし、それと同時に異なる民族間の争いの場ともなり、東西の文化がダイナミックに交差してきた舞台といえます。本展は、「歴史の転換点」を各章の軸として、こうした地中海世界の四千年の交流の足跡をたどるものです。日本初公開となる「ギャビーのディアナ」をはじめ、200点を超える貴重な作品を通して、歴史の大きなうねりの中で地中海世界が生み出した多様で豊かな人々の創造的な営みを私たちは目の当たりにします。

本展は、ルーヴル美術館の前館長アンリ・ロワレット氏と本年4月に館長に就任した本展監修者のジャン=リュック・マルティネズ氏の尽力によって、ルーヴルの「古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術」「古代エジプト美術」「古代オリエント美術」「イスラム美術」「絵画」「彫刻」「美術工芸品」「素描・版画」の8美術部門すべてが横断的に参画することで実現した画期的な試みです。

 

ルーヴル美術館展主催者:

ルーヴル美術館、日本経済新聞社、NHK、NHKプロモーション、東京都美術館


泳ぐ乙女の形のスプーン-紀元前715~紀元前656年頃 © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Franck Raux /distributed by AMF