Posted

大成功に終わった野心的な第1回目に続き、第2回目のあいちトリエンナーレが盛り沢山で幅広いプログラムをもって2013年8月10日から10月27日に開催されます。世界を震撼させた社会的大混乱に特別に焦点を当て、「揺れる大地――われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」というテーマを軸としたこの現代アートの大祭典では、多数の日本のアーティストのみならず、様々な国のアーティストが、様々な場所や空間においてアート作品やインスタレーション、またはパフォーマンスを披露します。

 

あいちトリエンナーレは名古屋の中心部に位置する総合施設「愛知芸術文化センター」を本拠地としています。このアート施設は美術館と大きさの異なる3つのシアターを備えています。それ以外にも、名古屋市美術館、長者町会場、納屋橋会場等、さらには岡崎市でも展開されます。

2011年3月に地震・津波・原発事故という3つの被害に見舞われた東北地方を拠点とする東北大学教授(都市・建築学)五十嵐太郎芸術監督は、今回のトリエンナーレに特別に重点を置いています。現在の日本の特殊な状況において、五十嵐氏は、あいちトリエンナーレ2013の目的を、個々の場に関係する記憶や復活にもとづいてアートの力で社会を調査し、さらに我々が暮らす場をより明るく素晴らしい共同体とすることだとしています。

新しい形のアートが、住民の日常生活の舞台である都市空間に関心をもち、そこに再びやってきて、我々に都市空間を再発見させてくれます。街の遺産である建造物も再発見の対象です。

アンスティチュ・フランセとアリアンス・フランセーズの後援により、フランスの偉大なアーティストの作品も紹介されます。写真家ステファン・クチュリエの「メルティング・ポイント」、フィリップ・ラメットの作品、そして舞台芸術ではマチルド・モニエの振付による「ピュディック・アシッド」/「エクスタシス」と、アルチュール・ノジシエルの「L’IMAGE」です。

 

 

アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会  館長

クリストフ・ドレイエール

 

芸術部門主任 / 文化担当官

ディアーヌ・ジョス