Posted

 

東京都美術館で開催されている「ルーブル美術館展 地中海 四千年のものがたり」を訪れた。すでに知識として分かったりしたつもりでいても、4千年前に地中海で生まれた文明の歴史を振り返り、あらためてその奥深さに驚愕せざるを得なかった。

 

同展を記念して開催することになったこの映画祭では、この地中海という文化の多様性、ハイブリッドさ、様々な民族、階級の人々、異なる宗教、文化が混ざり合ってきたこの場所を、まさに異なるものを繋ぎ合わせる芸術である映画がいかにキャメラにおさめ、記録してきたのか、見ていただきたい。ときに暴力的なまでに美しく、強烈な光と、その影にある闇、そのふたつを見つめることを。そして、他者に囲まれていること、それが世界にいることであるといういたって単純な事実を ここで選ばれた作品群は見せてくれる。

 

東京をはじめ、横浜、関西、九州にて開催されるこの映画祭は、シャヒーン、パゾリーニ、マノエル・ド・オリヴィエラ、そして2013年カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞監督であるアブデラティフ・ケシシュらの作品を堪能する機会となるだろう。

 

映画プログラム主任

坂本安美

 

 

プログラム:

 

アブデラティフ・ケシシュ監督 初来日!

 

10月27日、アンスティチュ・フランセ東京にてアブデラティフ・ケシシュ監督によるティーチ・イン決定!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

助成:アンスティチュ・フランセ