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在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本とアリアンス・フランセーズ名古屋は4月13日(水)、名古屋大学と中日新聞社の共催を得て、日仏シンポジウム「ビッグデータ 科学が約束する日常の革命とは?」を開催します。イノベーションの概念に関連する経済的、文化的および社会的課題をめぐる2016年討論会シリーズの第1弾です。

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オープンな世界を巨大なデータの集合体(ビッグデータ)によって数量化するプロセスは、比較的新しい現象で、その特徴は規模とスピードです。デジ タル形式で蓄積された情報は2000年、全体の4分の1にすぎませんでしたが、今日では98パーセントに上り、デジタルデータ量は3年ごとに倍増していま す。

このプロセスは複数の識者から、科学、経済両面でさまざまな変動を引き起こす革命とみなされています。諸現象間の因果関係を追究するよりも、相関 関係の検討に重点が置かれています。それは企業にとって可能性の範囲を大きく広げることになり、私たちの日常生活を早晩構築される「データ駆動型社会」に 至るまで大きく変える見通しです。この活力はまだ生まれたばかりですが、特に個人データ保護問題を中心とするデジタル革命の社会的側面をめぐる現代の諸問 題と密接に関連した疑問をすでに引き起こしています。

ビッグデータにはどのような科学的、経済的側面があるのでしょうか? 新たな市場の出現に潜在する成長の宝庫に加えて、公共サービスの改善や民主 的生活における透明性の向上など、ビッグデータは私たちの日常にどのような将来的希望をもたらすのでしょうか? 私生活を保護するための規制の仕組みにつ いてすでに考える必要があるのでしょうか? それともイノベーションに全面的な自由を与えるべきなのでしょうか?

これらの問題を議論するパネリストは、セバスティアン・ガンブス氏(ケベック大学教授)、マチュー・デュムラン氏(マップアール・テクノロジーズ 株式会社データサイエンティスト)、武田一哉氏(名古屋大学情報科学研究科教授)、宮下紘氏(中央大学総合政策学部准教授)、難波伸治氏(名古屋市総務局 企画部企画課長)、野辺継男氏(インテル株式会社)です。中日新聞社電子メディア局長の伊藤嘉英氏が2時間半に及ぶ討論会の司会を務めます。

本イベントは名古屋大学、名古屋大学情報科学研究科、名古屋大学リーディングプログラム実世界データ循環学リーダー人材養成プログラム、オフィシャル・パートナーのアクサ生命保険株式会社、愛知フランス語圏研究者協会の協力を得て開催されます。

2015年に開幕した日仏イノベーション年の一環として、これまで「プラス・エネルギー都市に向かって」(東京)、「オープンイノベーションと都 市:地域課題を市民のもとへ取り戻す」(横浜)をテーマにした討論会が開催されました。今後も6月に「書籍とデジタル」(6月13日、国立国会図書館)と 「デジタルと文化産業」(6月23日、国際文化会館)をテーマにした2の大きなフォーラムが開催される予定です。

大勢の皆さまのご来場をお待ちしております。

ヴァンサン・マノ
在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
グローバル討論部主任

クリストフ・ドレイエール
アリアンス・フランセーズ名古屋館長

 

 

 

 

 

日時 2016年4月13日(水)15時~17時30分
会場 名古屋大学坂田平田ホール(愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学東山キャンパス)
言語 日仏同時通訳付き
入場無料