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フランス語圏の漫画「バンド・デシネ(BD)」と日本の「漫画」の巨匠たちによって描かれたルーヴル美術館をめぐる作品が7月22日(金)から9月25日 (日)まで、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで展示されます。この展覧会は12月1日(木)から大阪で、2017年には福岡と名古屋で巡回開催 されます。

 

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ルーヴル美術館は2005年より、フュチュロポリス出版と協力して、バンド・デシネのコレクションを創作し、この現代アートを同美術館に招き入れて います。具体的にはBD作家に、ルーヴル美術館の所蔵品から1つの作品もしくは1つのコレクション、あるいは1つの展示室を選んでもらい、それを「ストー リー」の重要な要素にしてもらうという企画です。

第9の芸術を通して見るルーヴル美術館

伝統的な単行本「アルバム」からグラフィックノベルに至るまで、フランス語圏のバンド・デシネは50年以上前から「第9の芸術」と呼ばれていま す。この芸術には極めて人気の高い作品はもとより、時には複雑なストーリーの、より芸術性の高い作品も含まれ、絵の精緻さや作家の高い技巧が特徴です。

ルーヴル美術館のプロジェクトによって機会を与えられたニコラ・ド・クレシー、エンキ・ビラル、マルク=アントワーヌ・マチュー、エリック・リベ ルジュ、ベルナール・イスレール、クリスティアン・デュリユー、ダヴィッド・プリュドム、エティエンヌ・ダヴォドー、フロラン・シャヴエ、フィリップ・ デュピュイなどのBD作家が、さまざまな独自メソッドや技法を発揮しました。本展の参加アーティストの中に、私たちが毎年開催している文学とBDの祭典 「読書の秋」で過去に招へいしたBD作家が含まれていることを嬉しく思うとともに、本展で彼らの仕事の新しい側面を発見していただければと思います。

漫画の巨匠も特別参加

日本の2人の有名漫画家、谷口ジローと荒木飛呂彦が、ルーヴル美術館をテーマにした漫画作品をそれぞれ刊行しました。国際的に著名な漫画家、松本 大洋もプロジェクト参加作品を製作中です。五十嵐大介、坂本眞一、寺田克也、ヤマザキマリの4人の有名漫画家が、森アーツセンターギャラリーで開催される 本展のために描き下した新作もご覧いただけます。

エキサイティングでダイナミックな本展で、日仏の最も偉大なBD作家のクリエイティビティを通して、ルーヴル美術館の魅力にぜび触れてみてください!

 

アンスティチュ・フランセ日本
書籍・フランス語担当
クレマンス・オリヴィエロ

 

ルーヴル美術館特別展 『漫画、9番目の芸術』

東京

2016年7月22日(金)から9月25日(日)
森アーツセンターギャラリー
アクセス

大阪

2016年12月1日(木)から2017年1月29日(日)予定
グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ
アクセス

福岡

2017年4~5月開催予定
※詳細は後日発表

名古屋

2017年7月15日(土)から 9月3日(日)
松坂屋美術館
アクセス

 

ルーヴル美術館特別展 『漫画、9番目の芸術』 ― 公式サイト

 

 

文学とBDの祭典のご案内

 

fa2016アンスティチュ・フランセ日本は今年10月、毎年恒例の文学とBDの祭典「読書の秋」で、新進気鋭のBD作家を招へいします。お近くのフランス文化機関で開催されるトークイベントにぜひ大勢でお越しください。

今秋、全国のアンスティチュ・フランセ日本(IFJ)各支部、アリアンス・フランセーズ、IFJのパートナー機関で、色彩と言葉に満ちた秋をお過ごしください。