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les Amours d'Anaïs第4回目となる今年は、フランスの人気カルチャー・マガジン『レザンロキュプティーブル』編集長ジャン=マルク・ラランヌ氏にセレクションを依頼し、2020年以降に製作されたフランス映画のおすすめ作品、新たな才能を紹介します。

アンスティチュ・フランセ日本は毎年、フランスの映画媒体、映画祭、批評家と協力し、最新のフランス映画を選りすぐり、ご紹介しています。

第4回目となる今回は、フランスの人気カルチャー・マガジン『レザンロキュプティーブル』編集長ジャン=マルク・ラランヌにセレクションを依頼しました。フランス映画の新人監督たちを中心に紹介しながら、魅力溢れる作品を日本の映画ファンに紹介してくれます。

本セレクションでは、カンヌ国際映画祭をはじめ様々な映画祭で高く評価された有望な新人監督のデビュー作を数多くご紹介します。ニコラ・モーリーの『マイ・ベスト・パート』、シャルリーヌ・ブルジョワ=タケの『恋するアナイス』、ヴァンサン・ル・ポールの『ブリュノ・レダル、ある殺人者の告白』、そしてエマニュエル・マール&ジュリ・ルクストルの『そんなの気にしない』などがそうした作品です。
またリスクを恐れず新たな挑戦を続ける、日本でも人気のベテラン監督たちの新作の発見もできます。クレール・ドゥニ(『愛と激しさをもって』)、ブリュノ・デュモン(『フランス』)、セルジュ・ボゾン(『ドン・ジュアン』)、そしてポール・ヴェキアリ(『愛の疑問』)、彼らの新たな映画的探求をぜひご覧ください。

「コメディ」というジャンルはときに映画作家たちに新たな映画話法の可能性を与えてくれます。ヴァレリー・ルメルシエ監督・主演の『ヴォイス・オブ・ラブ』、そしてロール・カラミーにセザール賞最優秀女優賞が受賞したキャロリーヌ・ヴィニャル監督『セヴェンヌ山脈のアントワネット』はそれぞれ感動、笑いがつまったコメディを私たちに届けてくれます。

女優、彼女たちのオーラは、つねにフランス映画の強力な触媒のひとつであったといえるでしょう。

本特集では「フランスで、いや世界中でおそらく最も偉大な女優」(マルグリット・デュラス)デルフィーヌ・セイリグの特集も行います。デルフィーヌ・セイリグは自ら映画監督でもあり、また女性達の権利のために活動した人でもありました。ジャン=マルク・ラランヌ氏による講演会、作品紹介、そして黒沢清氏、三宅唱氏ら日本の映画監督、エディター&ライターである月永理絵氏を迎えたトークショーも予定しております。

 

フランス大使館 オーディオビジュアル担当官
ギヨーム・ゴベール

 

尚、本特集は、一般社団法人コミュニティシネマの協力のもと、以下の通り、巡回を予定しております。
第4回 映画批評月間 ~フランス映画の現在をめぐって

  • 東京:10月1日(土)〜21日(金)@ ユーロスペース
  • 大阪:10月15日(土)~28日(金)@ シネ・ヌーヴォ
  • 京都:10月14日(金)~11月3日(木・祝)@ 出町座
  • 横浜:11月26日(土)~12月9日(金)@ 横浜シネマジャック&ベティ