(フランス/1963/73年/カラー&モノクロ/デジタル/フランス語/日本語字幕)

監督:ギィ・ジル
出演:ジュヌヴィエーヴ・テニエ、ダニエル・ムスマン、ギィ・ジル、シモーヌ・パリ、ジャン=ピエール・レオ、ジャン=クロード・ブリアリ
ジュヌヴィエーヴは恋人である水兵のダニエルと海辺の街ドゥーヴィルで落ち合い、愛し合う。ヴァカンスが終わり、ダニエルはブレストの駐屯地に、ジュヌヴィエールはパリに戻り、手紙を綴り、再会することを待ち望みながら、それぞれの生活を送る。ダニエルと同様にアルジェリア戦争からフランスに戻ってきた水兵、ギィの感情がふたりのそれと混ざり合っていく。ギィ・ジル自身が同名の「ギィ」役で出演しており、彼の人生が語られる部分が主人公ふたりの人生と響きあい、作品をポリフォニックな深みを与えている。

ギィ・ジル(1938-1996)
アルジェリアの首都アルジェ生まれ。子供の頃より映画ファンで、20歳で13分の美しい処女短編作品『消された太陽』を監督。アルジェリア戦争下の1960年、パリへ移住。ピエール・ブロンベルジェの援助により、何本か短編を監督し、その中の『Au biseau des baisers』を気に入ったジャン=ピエール・メルヴィルから援助を受け、初長編の自伝的作品『海辺の恋』を3年がかりで製作、ロカルノ映画祭で批評家賞を受賞。長編2作目『切られたパンに』(67)にはマルグリット・デュラスらから賛辞の言葉が寄せられる。3作目『地上の輝き』(70)はイエール映画祭グランプリ、4作目の『反復される不在』(72)はジャン・ヴィゴ賞を受賞。生前にはあまり理解されず、つねに孤立していたギイ・ジルの作品は、2003年にラ・ロシェル映画祭で特集が組まれ、再評価の機運が高まり、2014年にシネマテーク・フランセーズで全作回顧上映が開催され、フランスを始め、世界各地で徐々に発見され、評価が高まっている。

★入場料金:一般1500円、シニア1100円、会員(シネ・ヌーヴォ、出町座、クラブ・フランス)・学生1000円

【インターネットチケット販売スタート】ご鑑賞の8日前よりインターネット・劇場窓口で日時指定の整理番号付チケット販売を開始。詳しくはシネ・ヌーヴォまでお問合せください。
期間中連日10:20より当日チケット販売。
※当日券のみ。前売券の販売はございません。

シネ・ヌーヴォ:大阪メトロ中央線「九条駅」6番出口徒歩3分 阪神なんば線「九条駅」2番出口徒歩3分 Tel. 06-6582-1416 / http://cinenouveau.com/

04
09
  • 2019-04-09 - 2019-04-09
  • 18:25 - 19:40
  • 一般1500円、シニア1100円、会員(シネ・ヌーヴォ、出町座、クラブ・フランス)・学生1000円
  • 06-6582-1416
  • シネ・ヌーヴォ
    1丁目20−24 大阪市西区九条

<< 映画/批評月間~フランス映画の現在をめぐって~ in 関西