祝 創設30周年 – 日仏音楽交流事業「京都フランス音楽アカデミー」のメモリアルイヤーをオンラインでお祝いしましょう!
今年3月の第30回アカデミーは残念ながら中止になりましたが、皆様との来年の再会を願って、これまでの歩みをご紹介します。
今回は、1990年に実施された記念すべき第1回アカデミーを振り返ります。
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第1回京都フランス音楽アカデミー 
「京都フランス音楽アカデミー」は、フランスから一流の演奏家たちを教授として招聘し、審査を経て選ばれた才能ある日本の若手音楽家たちを対象に京都で実施される、約2週間のマスタークラスです。いまや他に類を見ない規模と歴史、水準の高さを誇るこのアカデミーは、ヴァイオリニストの森悠子氏と、当時の関西日仏学館(現 アンスティチュ・フランセ関西)館長ミッシェル・ワッセルマン氏の主導のもとで創設されました。記念すべき第1回 京都フランス音楽アカデミーは、1990年3月22日~4月3日に実施され、華々しくその歴史のスタートを切りました。

<第1回アカデミーの様子>

<第1回アカデミー フライヤー>

◆第1回京都フランス音楽アカデミーの教授陣
クリスチャンヌ・エダ=ピエール(声楽)、ジャン・クロード=ペヌティエ(ピアノ)、ピエール・ドゥカン(ヴァイオリン)、ロラン・ドガレイユ(ヴァイオリン)、ブルーノ・パスキエ(ヴィオラ)、アラン・ムニエ(チェロ)、ミッシェル・アリニョン(クラリネット)、ピエール・ピエルロ(オーボエ)、レイモン・ギヨー(フルート)、ピエール・チボー(トランペット)

◆第1回 教授陣によるアンサンブル・スペシャル・コンサート
アカデミーのもう一つの特色である、教授陣による室内楽コンサートも忘れてはなりません。1990年3月31日、京都府立府民ホール アルティで行われた初の教授陣コンサートのプログラムは次のとおりでした。残念ながら当時の録音は残っていませんが、現在インターネット上で見つけることのできる他の演奏家による演奏動画も併せてご紹介します。

モーツァルト:オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370
ピエール・ピエルロ(Ob)、ロラン・ドガレイユ(Vn)、ブルーノ・パスキエ(Va)、アラン・ムニエ(Vc)

ストラヴィンスキー:「兵士の物語」-ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのための組曲
ピエール・ドゥカン(Vn)、ミッシェル・アリニョン(Cl)、ジャン=クロード・ペヌティエ(Pf)

ラヴェル:「マダガスカル島民の歌」(全3曲)
クリスチャンヌ・エダ=ピエール(Sop)、レイモン・ギヨー(Fl)、アラン・ムニエ(Vc)、ジャン=クロード・ペヌティエ(Pf)

サン=サーンス:七重奏曲 変ホ長調 作品 65
ピエール・チボー(Trp)、ピエール・ドゥカン(Vn)、ロラン・ドガレイユ(Vn)、ブルーノ・パスキエ(Va)、アラン・ムニエ(Vc)、奥田一夫(Cb)、ジャン=クロード・ペヌティエ(Pf)

<実際の第1回教授陣コンサートの様子>

この第1回京都フランス音楽アカデミーは大成功のうちに終了し、受講したヴァイオリニストの小林美恵さんが早速、同年のロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初優勝。以来30年にわたり、京都フランス音楽アカデミーの受講をきっかけとして毎年多くの受講生たちが国内外で活躍しています。

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