フランコフォニー月間2022

今夏、日本で開催が予定されている第8回アフリカ開発会議(TICAD)の前に、フランス語圏のアフリカに出会うチャンス!

フランス語を話す国や地域の多様性をご紹介するべく、アンスティチュ・フランセ関西が開催する「フランコフォニー月間2022」。世界でフランス語を話すのは約3億人ですが、その多くはアフリカ大陸に住む30歳未満の若い人達です。
今年のフランコフォニーは、そんな可能性に満ちたアフリカにフォーカス!
京都大学 アフリカ地域研究資料センターより気鋭の若手研究者三名を招いて、食文化、野生動物保全、イスラームの近代について講演を行います。

 

4月7日 (木)・14日 (木)・ 21日 (木)
会場:アンスティチュ・フランセ関西―京都
入場無料、事前予約不要
※講演は日本語

 

 

 

 

 

 

 

4月7日 (木) 13:30~15:00

新作物ライコムギを受容したエチオピアガモ高地の食文化」
講演:下山 花 京都大学アフリカ地域研究資料センター 特別研究員

私は、現在の食文化がいったいどのように形成されてきたのかという問いに対して、生態学や栽培植物起源学、民族植物学の視点に立って、研究を行ってきました。これまでは、エチオピア南西部のガモ高地をフィールドに、1970年代にその地域に導入されたライコムギという新しい作物に注目し、食文化が形成されてきた条件を検討してきました。
今回の発表では、調査地に滞在中に食べてきたさまざまな料理をご紹介しながら、地域住民が食に対して持っているこだわりや嗜好性について触れたいと思います。
住民が食事をどのように楽しんでいるのかといった視点からアフリカ農村をみるきっかけを提供したいと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

4月14日 (木) 13:30~15:00

「ブッシュミート:アフリカ熱帯雨林の人々の暮らしと野生動物保全」
講演:本郷 峻 京都大学 アフリカ地域研究資料センター 特定研究員

アフリカ中部に広がるコンゴ盆地熱帯雨林は、非常に高い生物多様性を誇る「生命の楽園」として知られています。一方、この森は20万年以上に渡り、人々の生活の場にもなってきました。人々にとってブッシュミート(野生動物の肉)は、昔も今も重要なタンパク源です。しかし近年、急激な森林開発による狩猟圧の高まりによって、野生動物と地域住民の暮らし、その両方の存続が危ぶまれています。
この問題に対し、科学にはどのような貢献ができるのでしょうか?
この講演では、カメルーン熱帯雨林で私たちが取り組む野生動物管理の研究を紹介し、在来の人々と科学者との協働について考えます。

 

 

4月21日 (木) 09:30~11:00

「アマドゥ・ハンパテ・バにおける言語と教育:西アフリカにおけるイスラームの近代」
講演:中尾 世治 京都大学アフリカ地域研究資料センター 助教

この講演では、マリを代表する小説家・民族学者・イスラーム知識人のアマドゥ・ハンパテ・バ(1900(1901)年生-1991年没)の生涯と著作をとりあげ、西アフリカのムスリム(イスラーム教徒)にとっての近代化の一側面について述べる。

ハンパテ・バは西アフリカの口承文芸を翻訳したり、伝記的な小説を書く一方で、彼のイスラーム神秘主義思想の師であるチェルノ・ボカールについての著作を残した。彼はフランス語による公教育とアフリカの言語によるイスラーム教育を組み合わせる試みをおこなっていた。

こうした彼の生涯と著作から、西アフリカのムスリムが自らの近代化をどのように模索していったのかを明らかにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

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  • 2022-04-07 - 2022-04-21
  • 00:00
  • 入場無料
  • アンスティチュ・フランセ関西 稲畑ホール
    〒 606-8301
    左京区吉田泉殿町8 京都市 京都府

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