©Les Films du Sillage – ARTE France – Ina 2017

 

アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
www.kyotocinema.jp

 

『今宵、212号室で』
7/3(金)-7/23(木)
Chambre 212/2019/仏、ルクセンブルク、ベルギー/87分/監督:クリストフ・オノレ/出演:キアラ・マストロヤンニ、ヴァンサン・ラコスト、カミーユ・コッタン

シャンソンの名曲にのせて、パリのホテルを舞台に繰り広げられるファンタジックで軽妙洒脱なラブ・ストーリーを、フランスの映画作家クリストフ・オノレ監督が描く。
司法・訴訟史を専門とする大学教授マリアは、付き合って25年、結婚して20年となるリシャールと二人暮らし。いまではすっかり“家族”となってしまった夫には内緒で、マリアは浮気を重ねていたが、ある日リシャールがマリアの携帯に送られてきたメールを見て大ショック。ついに浮気がバレてしまう。一晩だけアパルトマンの真向かいにあるホテルの212号室に宿泊することになった彼女の目の前に、20年前の夫が現れ、さらには元カレたちも次々に登場し…。
監督を務めたクリストフ・オノレは、カイエ・デュ・シネマ誌での批評を書いたりしながら、2004年に『ジョルジョ・バタイユ ママン』で劇場映画デビューし、現代的な風を吹き込みながら、感情の渦巻きを描いてきた。今回は、かつての元カレたちや20年前、熱烈に恋をしていたころの夫を登場させ、“もしも時間が巻き戻せたら…”という迷路に迷い込ませていく。不思議な212号室で、これまで歩んできた人生を顧みる、おとなのための物語。

 

『アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい』
7/17(金)-7/30(木)
Anna Karina, Souviens-toi/2017/仏/55分/監督:デニス・ベリー

60年代フランスで巻き起こった新しい映画の波“ヌーヴェル・ヴァーグ”の象徴として革命のミューズとなった伝説の女優アンナ・カリーナ。2019年に逝去したアンナ・カリーナの女優としての功績の他、映画製作やシンガーとしての活躍も収めたドキュメンタリーが公開する。
1940年9月22日にデンマークのコペンハーゲンで生まれたアンナ・カリーナは、育ててくれた祖母を亡くし、孤独を知る。一番遠くの世界に行きたくて、17歳で列車に飛び乗り行きついた先は、パリのサンジェルマン・デプレだった。偶然、ココ・シャネルに出会い、“アンナ・カリーナ”と命名された彼女は、“ヌーヴェル・ヴァーグ”の旗手、ジャン=リュック・ゴダールに見初められ、一躍時代を画したアイコンになる…。
ゴダールとの関係のなかで語られることの多い彼女だが、ジャック・リヴェットの『修道女』(1966年)や、セルジュ・ゲンズブールがアンナのために14曲を書き下ろした『アンナ』(1966年)、舞台やシンガーとしての活躍ぶりは、これまであまり焦点に当てられることがなかったのではないだろうか。ゴダールとの破局後の多彩な活動からは、自らの人生を自らの手で切り拓いてきたことが伺えるようなドキュメンタリーとなっている。
本来、使用している映像の権利上、日本では公開が困難だったそうだが、各プロデューサーへの尽力により、今年限りの上映が許された作品だ。茶目っ気たっぷりな大きな瞳がスクリーンに浮かび上がる幸福な一時間は、ぜひ劇場でお目にかかってほしい。

07
01
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  • 2020-07-01 - 2020-07-31
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市