©Slow Production, Arte France

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アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp

 

『ココ・シャネル 時代と闘った女』
9/3(金)~9/16(木)
Les Guerres de Coco Chanel/2019/仏/55分/監督:ジャン・ロリターノ
*一般料金1,300円、その他通常料金

伝説の人、ココ・シャネルについての映画は、これまでに何本も制作されてきた。セザール賞受賞もしたマリー=フランス・ピジェによる1981年の『ココ・シャネル』(原題:Chanel Solitaire)からはじまり、2008年には晩年のココをシャーリー・マクレーンが演じた『ココ・シャネル』(原題:Coco Chanel)、オドレイ・トトゥが若き日のココを演じた『ココ・アヴァン・シャネル』(原題:Coco avant Chanel, 2009年)、そして、ロシア人作曲家ストラヴィンスキーとの恋を描き、シャネルの広告塔でもあったアンナ・ムグラリスがココを演じた『シャネル&ストラヴィンスキー』(原題:Coco Chanel & Igor Stravinsky, 2009年)。そしてココ・シャネル没後50年であり、世界でもっとも売れた香水「№5」誕生100年にあたる2021年、ココ・シャネルのドキュメンタリー『ココ・シャネル 時代と闘った女』が公開される。

毀誉褒貶の激しい多面的で孤独、そして魅力的なココの生涯と実像に迫った、ココ・シャネルの教科書的ドキュメンタリー。当時の風俗やニュース映像も駆使、ココ本人のインタビュー映像に加え、ジャン・コクトーやフランソワーズ・サガン、シャネルの下で働いた職人の証言などで構成される。

20世紀のなかで、女性が古い社会や因習とどう闘ったか。嘘や神話でみずからを形作ろうとしたその人生の闇が深まれば深まるほど、光はいっそう際立ってくる。晩年、怒れる老貴婦人となったココが、変化する社会に対してもらした寄る辺なさに、影の部分をみた気がする。

『ショック・ドゥ・フューチャー』
9/17(金)~10/7(木)
PG12/Le Choc du Futur/2019/仏/78分/監督:マルク・コラン/出演:アルマ・ホドロフスキー、フィリップ・ルボ、ジェフリー・キャリー、クララ・ルチアーニ、コリーヌ

エレクトロ・ミュージックの世界的なブレイク前夜、まだまだキワモノ扱いをされていた1978年パリを舞台に、未来的な音の響きに魅せられた女性ミュージシャンと友人たちの一日を描いた爽やかで心躍る青春音楽映画。一曲が誕生するときに生まれるマジカルな瞬間を、ギュッと詰め込んだすばらしい音楽映画であるとともに、男性優位な音楽業界での女性の苦悩も描く。

1978年、パリ。若手ミュージシャンのアナは、部屋ごと貸してもらったシンセサイザーで、依頼されたCMの作曲に取り掛かっていたものの、スランプに陥っている上に締め切りはすでに過ぎている。なのに、機材は壊れ、修理を呼ぶ羽目に。そんなとき、やってきた修理屋が抱えていた日本製のリズムマシンRoland CR-78に魅せられ、貸してもらうことに…。

主人公アナを演じるのは、巨匠アレハンドロ・ホドロフスキーを祖父に持ち、モデル、ミュージシャンとしても活躍するアルマ・ホドロフスキー。寝起きにTシャツ一枚でセローンの”Supernature”で踊るシーンは、けだるさをまとったパリジェンヌらしい、すばらしい冒頭である。また、権力をもった男たちのことば・望まぬスキンシップを苦笑いでかわしてきた、偉大なる先人の女性アーティストへ捧げた一作としてもすばらしい作品。

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  • 2021-09-01 - 2021-10-17
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市