©2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES

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アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp

 

『Summer of 85』
10/15(金)~10/28(木)
PG12/Été 85/2020/仏/101分/監督:フランソワ・オゾン/出演:フェリックス・ルフェーヴル、バンジャマン・ヴォワザン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、メルヴィル・プポー

世界中から新作を待ち望まれているフランス映画界の重鎮フランソワ・オゾンが、17歳の時に出会い、深く影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ)を映画化。1985年のフランス、16歳と18歳の少年たちが出会い、惹かれあう6週間。忘れない夏、はじめての恋と永遠の別れ。フランソワ・オゾン監督作は、どの作品も死を中心にまわっていくはなしが多いが、今回も死への不穏さは変わらない。しかし、これまでの作品よりもさまざまなものがそぎ落とされ、ストレートでピュアな一作に仕上がっている。

セーリングを愉しもうとヨットで一人沖に出た16歳のアレックスは突然の嵐に見舞われ転覆してしまう。そんな彼に手を差し伸べたのは、ヨットで近くを通りがかった18歳のダヴィドだった。この出会いから、ダヴィドが命を落としてしまうまでの6週間の夏の日々を描く。

この物語のすばらしさは、イノセントな少年アレックスが、ダヴィドの死によって運命の相手ではなかったこと・痛みや幻滅、喪失が頂点に達したときに美しさが煌々と光る点にある。ダヴィドの野性的な美しさ、アレックスのピュアで可憐な微笑み…。すべて終わるものと知っていても、ふたりの行く先を見守ってしまう。その点では、大ヒットのルカ・グァダニーノの『君の名前で僕を呼んで』やアルゼンチンを舞台にしたクライム青春映画『永遠に僕のもの』にとても似ているし、まばゆい太陽と海といえばルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』にも似ている。さわやかな夏の日々の描写の根底に流れる「死」の香りは、80年代エイズの流行を想起させることも見逃せない。「死」の香りが、より一層刹那的な衝動を際立たせる傑作。オゾンのほかの作品(とくに『17歳』や『彼は秘密の女ともだち』なんか)とも見比べてほしい。

 

『パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー 永遠の3秒』
10/29(金)-11/4(木)
Robert Doisneau: Through the Lens /2016/仏/80分/監督:クレモンティーヌ・ドルディル
*一般料金:1300円、展覧会半券割引:1000円、会員500円、そのほか通常料金

だれもが一度は観たことがあり、一度観たら忘れることのできない恋人たちの写真「パリ市庁前のキス」。1950年代に撮影されたこの写真は、80年代にポスターとして発売されるや世界中に広がり、愛の国フランスを象徴する歴史的な一枚として語り継がれることになる。報道やファッションの世界で活躍するかたわら、ライフワークとして市井の人々を撮り続け、そして人々に愛されてきたフランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの生涯を、孫娘であるクレモンティーヌ・ドルディル監督がドキュメンタリーとして発表。ドアノーが生きた82年間のフランスやパリの風物詩がたのしめる、ファミリー・ヒストリーである。ピカソやシモーヌ・ボーヴォワール、ジャン・コクトーとともに、若き日のイザベル・ユペール、ジュリエット・ビノシュらも撮影し、映画ファンにはうれしい一枚も!
JR伊勢丹隣接の美術館「えき」KYOTOで開催される〔写真家ドアノー/音楽/パリ〕展の開催にあわせて、再上映します。

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  • 2021-10-15 - 2021-11-04
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市