©2019 Haut et Court Razor Films Produktion France 3 Cinema visa n° 150 076

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アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp

 

『悪なき殺人』
12/3(金)-12/23(木)
R15+/Seules les Bêtes/2019/仏、独/116分/監督:ドミニク・モル/出演:ドゥニ・メノーシェ、ロール・カラミー、ダミアン・ボナール、ナディア・テレスキウィッツ
『ハリー、見知らぬ友人』のドミニク・モル監督が、得意のサスペンス仕立てで、人間の本質ともいえる「孤独」を抱えた5人の人物たちがある女性の殺人事件を背景に絡み合っていく有り様を描き出していく。雪深いフランスの寒村で、ひとりの女性が失踪し殺害された。疑われたのは、不愛想な農夫ジョゼフ、彼と不倫中のアリス、彼女に隠れてネット恋愛に夢中になる夫ミシェル、そして遠く離れたアフリカで詐欺を行うアルマン。孤独を抱え、愛を渇望する5人の男女がひとつの殺人事件を介して絡まり合っていき…。偶然の連鎖で生まれた“悪意なき人間”による殺人事件の真相とは。
緻密に練られた脚本がすばらしく、まるでパズルを解くように、散りばめられた伏線が回収されていく仕掛けに目が離せない。どのキャラクターもどこか悲しさを帯びた愚かさと、愛を求めているのに、肝心の相手はこちらに向いてくれないという切なさに共感してしまい、愛しさが積もりに積もってしまう。とくに家庭内暴力の恐ろしさを描いた『ジュリアン』で鬼気迫る父親を演じたドゥニ・メノーシェは今回、ネット恋愛に夢中のミシェルを演じるが、彼のあまりにも哀れでイノセントでいて身勝手な欲望に思わず共感。とても滑稽だけれど、哀しく、結末に思わずうなってしまうこと間違いなし。ミステリーとしても満足、人間ドラマとしても満足の一作!

『ローラとふたりの兄』
12/17(金)-12/30(木)
PG12/Lola et ses frères/2018/仏/105分/監督:ジャン=ポール・ルーヴ/出演:リュディヴィーヌ・サニエ ジョゼ・ガルシア ジャン=ポール・ルーヴ ラムジー・べディア ポーリーヌ・クレマン

家族も、人生も、ままならなくていとおしい…。フランスで100万人を動員した大ヒット作『愛しき人生のつくりかた』から4年――。リュディヴィーヌ・サニエ主演×ジャン=ポール・ルーヴ監督が贈る、待望の最新作!兄と妹、夫と妻、親と子――様々な問題にぶつかりながらも、日常をひたむきに生きるちょっと可笑しな大人たちの姿が胸を打つと同時に、いわゆるプチ・ブル(中産階級)たちの生活を捉えるカメラは、皮肉なフランス社会の明暗をも浮かび上がらせる。物語は、弁護士でしっかり者、でも困ったふたりの兄がいるローラが主人公。それぞれの事情が3人を引き離すかのように思えるが、兄妹たちの絆は強く結ばれていて…。
リュディヴィーヌ・サニエの魅力が爆発し、あまりにもキュートな等身大の妹に。そして、不器用な次男には、公開作が絶えない人気俳優ジョゼ・ガルシア。そして、ロマンチストで神経質な長男には、ルーヴ監督。一貫して“実生活”を見つめ続けるルーヴ監督の本領を遺憾なく発揮し、人生のままならなさと、家族と共に生きるあたたかさを描き出す、思わず涙と笑顔がこぼれるフランス流ラブ&コメディ。

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  • 2021-12-03 - 2021-12-30
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市