
関西日仏学館は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
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5/5(金)公開 それでも私は生きていく
R15+/Un Beau Matin/2022/仏/112分/監督:ミア・ハンセン=ラブ/出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー
〈あらすじ〉
シングルマザーであるサンドラは、夫亡きあと、通訳の仕事に就きながら8歳の娘リンと暮らしている。仕事の合間を縫って、病を患う父ゲオルグの見舞いも欠かさない。しかし、かつて教師だった父の記憶が徐々に失われていくなかで、愛する父の変わりゆく姿に彼女は無力感を覚えるのだった。そんななか、旧友のクレマンと偶然再会し、恋に落ちていく…。
つねに身近にいる人びとや自身の人生に物語を見出し、「私」の物語として映画を作り続けるミア・ハンセン=ラブ監督が、せわしなく喜びと悲しみが押し寄せるひとりの女性の日常を活写する。かつての精彩を失った父の姿に涙したあとに、恋の予感を感じること。不幸のただなかにあっても、それは幸福(または幸福の予感)を否定できない。ミア・ハンセン=ラブはいつでも、(不幸のなかであっても)幸福をどのように描くのかということを映画にしてきたように思っているが、今回も、悲しみと同時に芽生える光に包み込まれた温かな幸福を描いていく。それが、彼女の「生」の実感として映画に落とし込まれる。理不尽な世界は、ここにある。だからこそ、あなたがここにいると、世界はどう変わる?ということを問われているような気がする。いまや、世界的な女優となったレア・セドゥが、抑制のきいた、鮮やかな女性を演じ、かつてないほど柔らかい。5月の暖かな陽気に包まれる、小さな大傑作!
- 2023-05-09 - 2023-05-25
- 00:00
- 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
- 075-353-4723
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