©2020-LES FILMS DU KIOSQUE – FRANCE 3 CINÉMA – ORANGE STUDIO – UMEDIA

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アンスティチュ・フランセ関西は、フランス映画をさらに身近に感じてもらい、様々な企画を通してフランス映画に親しんでもらうために、京都シネマと文化交流協定を締結しています。
京都シネマでは、クラブ・フランス会員証(有効期限内のもの)のご提示により、下記の映画を割引料金にてご覧頂くことができます。
※上映時間や詳細については京都シネマまでお問い合わせください。
www.kyotocinema.jp

『5月の花嫁学校』
6/4(金)~6/24(木)
PG12/La Bonne Épouse/2020/仏/109分/監督:マルタン・プロヴォ/出演:ジュリエット・ビノシュ、ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキー

パリから届いたフェミニズムの‟自由”な風に乗り、小さな村の花嫁学校で先生と生徒たちの革命がはじまる!舞台は1967年、アルザス地方のちいさな村にあるヴァン・デル・ベック家政学校。新たに入学した18人の少女たちにとって、家政学校はすでに時代遅れだが、お金も学歴もない彼女たちは、大人が決めた道を進むしかない。そんなある日、校長ポーレットの夫であり、学校の経営者であるロベールが急死。莫大な借金を隠して亡くなってしまう。ポーレットは、破産寸前の学校を救おうと奮闘する…。
あまりにも前時代的な良妻賢母の教えは、現代にとってもはやギャグのように笑えるが、後半ではポーレットが自分の心と体の主張を聞いてあげられるようになり、自由とは何かを学んでいく。予定調和を吹き飛ばすラストはエネルギーに満ち満ちていて、女性のために闘ってきた先人たちへの敬意を示すものになっている。良質でいて開放的なドタバタコメディである。
スーツを粋に着こなす家政学校の校長ポーレットには、”名女優”とは言わずもがなのジュリエット・ビノシュ。シリアスな役からコメディまで、さまざまな役を軽やかに行き来する彼女は、デビュー作『汚れた血』以来変わらない魅力を振りまく。迷信を信じる過激な修道女マリー=テレーズには、フランス映画界の重鎮ノエミ・ルヴォウスキー。女優のみならず、監督としても才能を発揮する才女は、本作でも衝撃の体当たり演技で、わたしたちの爆笑を誘う最高の役どころである。ポーレットの義理の妹で、少女のまま大人になってしまったギックリ腰気味の料理長ジルベルト役には、ヨランド・モロー。大ヒットした『アメリ』や『ミックマック』などでおなじみのフランス映画界では欠かせないひとりである。フランスを代表する名女優たち3人が繰り広げるドタバタと彼女たちから生まれる幸福感はぜひ劇場で味わってほしい。

 

『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』
6/18(金)~7/1(木)
R18+/Je T’aime Moi Non Plus/1975/仏/90分/監督:セルジュ・ゲンズブール/出演:ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジェラール・ドパルデュー、ミシェル・ブラン

フランスを代表する往年の伊達男であり、作曲家でシンガー、画家、俳優、映画監督とさまざまな顔をもつセルジュ・ゲンズブール。没後30年を経ても圧倒的な魅力を放ち続ける彼が、はじめて映画監督としてメガホンを握った作品が『ジュ・テーム・モア・ノン・プリュ』である。トラックでごみ回収を生業とするポーランド人のクラスキーとパドヴァン。ふたりは、仕事仲間以上のつよい絆で結ばれている。ある日、立ち寄ったカフェバーで、男の子かと見間違うほどボーイッシュな女の子ジョニー出会い…。

1969年に発表されたゲンズブールの代表曲で、ジェーン・バーキンとのデュエット曲でも知られる同名曲を下敷きに、文明社会のゴミ捨て場を舞台にしている。アメリカの田舎の風景を彷彿とさせながらも、言語はフランス語で、まるでボリス・ヴィアンの作品世界のように暴力的なイメージがあふれている(実際セルジュ・ゲンズブールは、本作をヴィアンに捧げている)。そして、そこに生きる、愛なしには生きることができない哀しい人々の行く末が描かれていく。赤裸々な性描写によって上映禁止になるなど、不遇な扱いを受けた作品が、オリジナル版として鮮やかによみがえる。永遠のカリスマであるジェーン・バーキンとアンディ・ウォーホルに見出された美男スター、ジョー・ダレッサンドロの競演も見どころ。

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  • 2021-06-04 - 2021-07-01
  • 00:00
  • 1800円、クラブ・フランス会員1500円(同伴者2名まで)
  • 075-353-4723
  • 京都シネマ
    〒 600-8411
    下京区烏丸通四条下る西側 COCON烏丸3F 京都市