★「Crown Salon(クラウン サロン)」一般公開:5月7日(土)18:00~19:30 詳細はこちら

 

20204月、「The Crown Letter」は元ヴィラ九条山レジデントのフランス人アーティスト、ナターシャ・ニジックの呼びかけで始まりました。これは、世界各国から参加した女性アーティストが、今日に至るまで毎週オンライン投稿した写真やビデオ、テキストなどの集積による作品集で、いわばコロナ禍の「グループ日記」といえます。このたび、KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)の関連企画「KG+」に参加し、日本で初めて展示することになりました。

 

 

2021年のウルグアイ、アルゼンチンそしてフランスでの展覧会を経て、「The Crown Letter(クラウンレター)」は、それぞれの女性アーティストが、コロナパンデミックを経て、今日のアーカイブとなる、個々の体験に基づいたビジュアルストーリーをアンスティチュ・フランセ関西にて発表します。

 

女性作家にとって、心のよりどころである共同体(コミュニティ)「The Crown Letter」は、避難所となり、羅針盤のような存在であるだけでなく、コロナ禍で目まぐるしく変化する生活のリズムやプレッシャー、恐れにさらされた、アーティストたちの経験を共有する手段にもなっています。

さらに、「Crown Letter」のメンバーは、2年前から毎週zoom上でバーチャルサロン「Crown salons」を開いています。この交流の場によって、アーティストたちは、何度もパンデミックの波を超えてきたのです。コロナ禍による制約は、私たちの時間と空間に対するビジョンを混乱させました。このサロンで、彼女たちは一方で自身の芸術的、または社会的な内面の生活の問題点を話し合い、他方では、パンデミック中とその後の、芸術の分野における女性の立場について考察しています。

 

アンスティチュ・フランセ関西での展示では、「The Crown Letter」の初回のオンライン展が開かれた2020年4月から2021年秋まで、59週の全作品を公開します。この作品集は、コロナ禍の経験にとって記念碑となるものです。さらにこの時期に制作された全ての映像作品も加わります。

ここで流れる映像は、世界各地に存在する女性作家たちが肌で感じたコロナ禍の体験をビジュアル化し、壁面の各週の作品群のインスタレーションと呼応し合うものです。

 

「The Crown Letter」によって定期的に開催されている「Crown Salons(クラウン サロン)」は5月7日(土)、一般の方にも開放されます。この日のサロンはどなたでも参加可能で、招待されたゲストと全く同様に一般の方も話を聞いたり、笑ったり、質問したりできる出会いの場となり、さまざまな想いを分かち合う集いとなることでしょう。このコロナ禍のストーリーは続いており、世界中からアンスティチュ・フランセに送られてくる予定のポストカードによって、展覧会の内容はさらに豊かになることでしょう。それほど遠くない過去と、私たちが生きている今この瞬間をつなぐかのように、展示会場内外にポストカードは展示され、皆様にご覧いただけることになります。

★「Crown Salon(クラウン サロン)」一般公開:5月7日(土)18:00~19:30 詳細はこちら

 

会場内には作品やアーティストについてご紹介した冊子も設置しておりますので、どうぞご覧ください。

Week 1-20
Week 21-40
Week 41-60

これまでの展覧会

・「HYPERFESTIVAL」パリ(フランス)2021年8月1日~8月31日、主催 Photo Days、パリ市

・「BIENALSUR」コルドバ(アルゼンチン)2021年9月30日~12月30日

・「THE CROWN LETTER」ロマンヴィル(フランス)  FIMINCO財団、2021年10月15日~11月27日、主催 Photo Days

・「BIENALSUR」モンテビデオ(ウルグアイ)2022年12月15日~2月15日

 

 

参加アーティスト :

 

アドリアナ・ブストス(アルゼンチン)

エスイー・バーネット(イギリス)

マイティリ・バゥカー(インド)

アリサ・ベルゲル(ドイツ)

ケイト・ブラッカー(イギリス)

アンドレア・ブラム(アメリカ)

アン・ブランズウィック(フランス)

クレア・シュヴリエ (フランス)

パスカル・クリトン(フランス)

ユッタ・ドベルシュタイン(ドイツ)

ミシェル・ダイナン(アイルランド)

シルヴァーナ・デルィージ(アルゼンチン)

ライザ・ディンブルビー(イギリス)

アン・デュボス(フランス)

デッティ・フリン(アイルランド)

シャニ・ハ(フランス)

ジュリエタ・アノノ(アルゼンチン)

クレア=ジャンヌ・ジェゼケル(フランス)

糟谷恭子(日本)

アイリン・ルクレ(ドイツ)

ジョアナ・ロンバード

サヴィヤ・ロペス(インド)

ルース・マクレナン(イギリス)

アナ・メンデス(ポルトガル)

マリカルメン・メリノ(コスタリカ)

ドリアン・モレイ(フランス)

アウレリア・ミハイ(ルーマニア)

マニュエラ・モルゲン(フランス)

タニア・モロー(フランス)

ナターシャ・ニジック(フランス)

クムヤナ・ノヴァコヴァ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

スーダ・パドマジャ・フランシス(インド)

エマニュエル・ペレグレニ(フランス)

ピヤラット・ピヤポンウィワット(タイ)

カトリーヌ・ラドサ(チェコ/フランス)

サンドラ・リシャー(フランス)

ルイーズ・シュローダー(ドイツ)

エスター・シャレヴ=ゲルツ(フランス)

重森三果(日本)

ナタリア・スモリアンスカイア(ロシア)

カティア・ストゥーケ (ドイツ)

カタリーナ・スウィンバーン (チリ)

チヨコ・スラヴニクス(カナダ)

津田睦美(日本)

イヴァナ・ヴォラロ(アルゼンチン)

ジェーン・ワット(イギリス)

エマ・ウォフェンデン(イギリス)

 

 

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日程:4月9日(土)~5月7日(土)

時間:10時~19時 火曜日~土曜日、4月24日(日)※4月24日は16時まで

* 日月祝および4月29日(金)~5月5日 (木・祝)は休館

入場無料

会場:アンスティチュ・フランセ関西-京都  3階サロン

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主催 :

協力 :

  

 

 

 

04
09
05
07
  • 2022-04-09 - 2022-05-07
  • 00:00
  • 入場無料
  • 075-761-2105
  • アンスティチュ・フランセ関西―京都
    〒 606-8301
    吉田泉殿町8 京都市左京区 京都府