ジャーナリスト・作家であるオリヴィエ・ゲーズは歴史から想を得た数々の文学作品の作者。2017 年にルノドー賞を受賞しました。「死の天使」と呼ばれたナチスの元親衛隊軍医ヨーゼフ・メンゲレの生涯についての長期にわたる資料調査から生まれた最新作は、その逃亡劇を追う作品です。メンゲレは第二次世界大戦後、南米を逃げ回りながら、30年間、司法の手から逃れ続けました。

モデレーター、通訳:久保昭博(関西学院大学教授)
関西学院大学 上ヶ原キャンパス 文学部4 号教室

主催・お問合せ:アンスティチュ・フランセ関西
共催:関西学院大学

O.GUEZ©JF PAGA

オリヴィエ・ゲーズ

1974年ストラスブールに生まれる。現在、作家、ジャーナリスト、脚本家として活躍するオリヴィエ・ゲーズは、既にL’impossible retour, une histoire des juifs en Allemagne depuis 1945 (2007年), Révolutions de Jacques Koskas (2014年) 等、多くの著作を出版している。また「ル・モンド」、 「ル・ポワン」、 「ニューヨーク・タイムズ」、「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」に常時執筆している。2016年には『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』の脚本によって、ドイツ最優秀脚本賞を受賞。フランスでは、2017年に彼の小説『ジョセフ・メンゲレの失踪』にルノドー賞が与えられた。

 

メンゲレ_カバー入稿仮

『ヨーゼフ・メンゲレの逃亡』

アウシュビッツ絶滅収容所に着いたユダヤ人を、ガス室行きと生存させる組とに選別した医師メンゲレは、優生学に取り憑かれ、子供、特に双子たちに想像を絶する実験を重ねた。1945年のアウシュビッツ解放後に南米に逃れ、モサドの追跡を逃れて生き延び、79年ブラジルで心臓発作で死亡する。なぜ彼は生き延びることができたのか? どのような逃亡生活を送ったのか? その半生の真実と人間の本質に、淡々としかし鋭い筆致で迫った傑作小説。ルノードー賞受賞。

kwansei

第11回「読書の秋」に招聘する作者の原作を アンスティチュ・フランセ日本のデジタル図書館 Culturethèque でぜひご覧ください。 アンスティチュ・フランセ、アリアンス・フランセーズ、日仏会館のメンバーおよびメディアテーク会員の方は、無料でご利用になれます。http://www.culturetheque.com/EXPLOITATION/jpn/feuilles-dautomne-2018.aspx?_lg=ja-JP

 

 

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  • 2018-11-13 - 2018-11-13
  • 16:50 - 18:20
  • 入場無料
  • 関西学院大学 上ヶ原キャンパス 文学部4号教室
    3丁目3-35 西宮市 兵庫県

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