(フランス/2018年/98分/カラー/デジタル/フランス語/日本語字幕)

監督:ヴィルジル・ヴェルニエ

出演:ドゥイ・キュネツ、ユーグ・ンジバ=ムクナ、サンドラ・ポワトゥ

ソフィア・アンティポリス、それは地中海と森と山の間にある不思議な場所。眩いばかりの陽光の下、男も女も生きる意味を、人と人のつながりを、自分たちが属する共同体を探している。そしていつのまにか彼らは失踪した一人の若い女性の運命と交錯していく。

「前作『メルキュリアル』にて幻覚にとらわれた郊外の地での漂流を描いた現在の偉大な政治的映画作家の中でももっともノワールなヴェルニエが、コートダジュールの太陽と遅れてきた資本主義の凍りつくような炎に焼き尽くされたこの超現実主義的ホラー映画においてさらにその方法論を磨き上げる。そこは南仏でありながら、まったく別の世界のようにも見え、非常に冷たく鋭利なものが燃えるような官能性へと至る。そして超=現在の強迫観念や孤独にもとづく数世紀来の神話、至福千年説の恐怖、中世風の信仰がそこに蔓延っている。現代の不安(混乱)を目がくらむほど鮮やかに浮き彫りにする作品。」(「リベラシオン」)

★上映後、ジュリアン・ジェステールと日本の批評家によるラウンドテーブルあり
https://demachiza.com/event/3704
ゲスト:
ジュリアン・ジェステール(「リベラシオン」文化部チーフ)
北小路 隆志(映画批評/京都造形芸術大学教授)
廣瀬 純(現代思想・映画批評/龍谷大学教授)
荏開津 広(ライター・DJ/京都精華大学講師)
海老根 剛(表象文化論/大阪市立大学准教授)
※登壇者はやむを得ない事情により変更またはキャンセルとなる場合があります。予めご了承ください。

ジュリアン・ジェステール  Julien Gester
2012年よりフランス日刊紙「リベラシオン」のジャーナリスト、映画批評家として活動、現在は同紙の文化部チーフを務める。それ以前は人気カルチャー雑誌「レザンロキュプティーブル」に執筆、またファッション、メディア業界でグローバルに活躍するマリ=アメリー・ソーヴェが2017年2月に創刊したラグジュアリーファッション誌『Mastermind』の編集長、『Grazia』フランス版創刊にも携わる。そのほか、ポンピドゥー・センターやシネマテーク・フランセーズでの講演や、セルジュ・ダネーらが創刊した映画雑誌『トラフィック』、ファッション雑誌『ヴォーグ』、『Acne Paper』、『Vanity Fair』など多種多様な雑誌への寄稿も定期的に行う。フランス、世界各地の映画祭、シネクラブなどでは、日本映画、アメリカのコメディを積極的に紹介、プログラムしている。作曲家でもあり、映画音楽も手がける。

★入場料金:一般1500円、シニア1100円、会員(シネ・ヌーヴォ、出町座、クラブ・フランス)・学生1000円
★チケット販売開始時間:当日開館時より販売。
※当日券のみ。前売券の販売はございません。
※受付カウンターにて座席指定をしていただきます。

出町座:京都市上京区今出川通出町西入上ル三芳町133(出町桝形商店街内)
Tel. 075-203-9862
http://cinemacollege-kyoto.com/access
出町柳駅(京阪、叡山電鉄始発駅)から西へ徒歩5分、今出川駅(京都市営地下鉄)から東へ徒歩10分 ※駐車場・駐輪場はございません。京都市出町駐車場(有料)をご利用下さい。

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  • 2019-04-07 - 2019-04-07
  • 16:20 - 18:00
  • 一般1500円、シニア1100円、会員(シネ・ヌーヴォ、出町座、クラブ・フランス)・学生1000円
  • 075-203-9862
  • 出町座
    〒 602-0823
    京都市上京区三芳町133 京都

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