哲学カフェでは、ある文章、引用文、画像などから出発して、司会者兼ガイドの堀茂樹氏の案内のもと、参加者同士が先入観なしに、自由に、フランクに、日本語で意見交換をしつつ、それぞれ自分の考えを問い直し、深化させ、より明確にしていきます。哲学的思考にかなり慣れている方も、単に興味がある、好奇心が湧くという方も、ふるってご参加ください。予備知識は必要ありません。
テーマの選択にあたっては、フランスの高等学校普通科最終学年の科目「哲学」のプログラム(2020年度から実施されている新プログラム)を念頭に置いています。
2022年の春学期の全3回の哲学カフェでは、「主体の哲学」を構成する基本概念をテーマとします。各回、司会者兼ガイドが必要最小限の範囲で導入的概説、用語説明をおこない、古典的文献からの抜粋した幾つかのテクストを紹介し、その上で、主に以下のような問いかけをめぐって、参加者全員で意見交換と討論をおこないます。使用言語は日本語です。
春学期の3回は、オンライン(zoomミーティング)で開催いたします。
Zoomミーティング情報をお送りする必要上、遅くとも実施日の前日までにお申し込みをお願いいたします。
ワークショップの各回のテーマと、中心的な問いは以下のとおりです。
第1回:4月26日(火) 18h30開始
テーマ:主体
問い:動物も主体だといえるか?
主体であることは、自由であることか?
考える主体を、身体と分けて考えることは可能か?
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第2回:5月24日(火) 18h30開始
テーマ:意識
問い: 私は、私がそうであると意識している存在か?
あらゆる意識化は自己解放的であるか?
うしろめたさは、良きものをもたらすか?
第2回の申し込み・お支払いはこちら
第3回:6月21日(火) 18h30開始
テーマ:無意識
問い: われわれの無意識がわれわれの代わりに働いているといえるか?
無意識を想定すれば、自由を想定することは論外となるか?
「私は無意識に行動しました」という弁解は成り立つか?
第3回の申し込み・お支払いはこちら
Le programme en version françaiseici
お申込、お支払は、オンラインブティックからお願いいたします。
開講の可否を一週間前に決定いたします。人数によっては開講できない場合がございますので、オンラインブティックからお早めにお申込ください。
〔時間〕:各回18:30-20:30 〔料金〕:各回1000円
〔使用言語〕:日本語(司会者が必要に応じてフランス語の単語や、その語源のギリシア語・ラテン語などを紹介することはあり得ます。)
司会者:堀 茂樹
フランスの思想と文学を専門とする慶應義塾大学名誉教授。「アンスティチュ・フランセ東京」講師、市民の勉強会「オイコスの会」共同代表。小説家アゴタ・クリストフ(『悪童日記』他)や人類学者エマニュエル・トッドの翻訳者としても知られている。最新の著述は「新自由主義の人間観、あるいは有限性の忘却」、「主権の現況――英国、フランス、日本」などの評論(いずれも『表現者クライテリオン』最近号に所収)。近訳書に、ヴォルテール『カンディード』(晶文社)、E・トッド『問題は英国ではない、EUなのだ』等がある。
- 2022-04-26 - 2022-06-21
- 18:30 - 20:30
- 料金:各回1,000円
- お問い合わせ:アンスティチュ・フランセ東京(Tel : 03-5206-2500)