©Hikaru Fujii

日仏対談シリーズ「ル・ラボ」vol.24:
「厄災の経験と記憶—その接続可能性」
登壇:藤井光、崔敬華、Elodie Royer、Clélia Zernik

 

日時:2019年4月26日(金)19時~21時
会場:アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
入場料:一般1000円、学生・会員無料

(同時通訳付)

*前売券はPeatixにて、当日券は会場にて18時半より販売、整理券を配布します

 

今回のトークは、美術家であり映画監督の藤井光が、福島第一原子力発電所事故によって閉鎖された双葉町歴史民俗資料館を起点として、2015年から継続してきたプロジェクトを取り上げます。彼は福島県内外の組織や個人との協働を通じて様々な試みを行い、カタストロフィがもたらした経験と記憶がいかに語られ、またいかに語りうるのかを共に思考する場を創出してきました。対話を重ね、考察の展望を広げてゆくことは、原発事故によって表出したあらゆる社会的、歴史的、文化的問題に対峙することでもあります。それらを一地域、または一国家の問題として限定せず、新たな接続点を探してゆくために、プロジェクトは2019年5月、パリで議論の場を設けることとなりました。フランスを拠点とする人類学者、歴史家、アーティストと共に、原子力による経済的発展を推し進めてきた日本とフランスそれぞれの過去と現在を再検証し、未来への応答可能性を探ります。それに先立ち、4月25日には議論の参加者たちが藤井と共に双葉町を訪れます。トークでは、このプロジェクトのこれまでを辿りながら、双葉町で行われた対話を共有します。

*本プロジェクトは、KADISTと東京都現代美術館の3年間のキュレトリアル・コラボレーションのひとつとして、パリのKADISTにて2019年5月に発表されます。

 

登壇者:

クレリア・ゼルニック: パリ国立高等美術学校教授、芸術哲学

藤井光: 美術家、映画監督。東京を拠点に活動

崔敬華: 東京都現代美術館学芸員

エロディ・ロワイエ: KADIST学芸員 *KADISTは パリとサンフランシスコを拠点とした非営利組織

 

「ル・ラボ」とは?
アンスティチュ・フランセ東京は2015年春より、対談シリーズ「ル・ラボ」をスタートします。
日本とフランスのアーティストや思想家、批評家等を迎え、日本とフランスにおける現代の課題について考察し、創造的交流の創出を目指す試みです。ビジュアルアート、舞台芸術、映画や批評等、学際的な幅広いジャンルにおける現代のクリエーションについて議論し、新たな複数の視点を提案します。
また「ル・ラボ」に登壇するフランス人アーティストや思想家たちの、日本との出会いの足跡をアーカイブとして残していきます。

 

協力:KADIST、東京都現代美術館

 
04
26
  • 2019-04-26 - 2019-04-26
  • 19:00 - 21:00
  • 03-5206-2500(アンスティチュ・フランセ東京)
  • アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
    〒 162-8415
    15 新宿区市谷船河原町 東京都